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2005年10月25日

先端0.2ミリのインスリン用注射針がグッドデザイン大賞を受賞

 財団法人日本産業デザイン振興会は、2005年度グッドデザイン賞の最高賞「グッドデザイン大賞」を発表し、テルモが岡野工業と共同開発したインスリン用注射針「ナノパス33」(販売名:「マイクロテーパー針」)が選ばれた。

 ナノパス33は、「世界一細い」という33G(0.2mm)のインスリン用注射針。一般的に使われているインスリン用注射針0.25mm(31G)より20%細い。先端から根本までを徐々に太くするテーパー構造を用いることで、薬剤を注入する際の抵抗を抑え、注射の際の痛みを軽減する。

 1日数回のインスリンの頻回注射を必要とする糖尿病患者は、国内に約60万人と推定される。開発者はインスリン治療を開始するときの抵抗感を減らしてあげたいとの思いで「痛くない細い注射針」の開発に着手したという。

 財団は3010件の審査対象に対して1158件をグッドデザイン賞に選出、うち65件がグッドデザイン特別賞、さらに同賞初の試みとして国外審査員を交え選出するグッドデザイン賞ベスト15を発表した。今回の発表は、受賞式に出席した審査委員や本年度グッドデザイン賞受賞者による投票の結果、選出したもの。他の14候補はグッドデザイン金賞となった。

2005年度グッドデザイン賞ベスト15
テルモ(株)のリリース

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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