ニュース

2006年06月30日

インスリン デテミルは、体重増加を引き起こさない 米国糖尿病学会で発表

キーワード
 デンマークのノボ ノルディスク社は、「インスリン デテミル」(Levemir®)が体重増加を引き起こすことなく糖尿病患者の血糖コントロールを改善し、低血糖のリスクを低減させることを示すことが試験研究で示されたと発表した。試験結果についてワシントンDCで開催された米国糖尿病学会(ADA)の年次総会で発表された

 この試験研究は、世界19カ国から1型糖尿病と2型糖尿病の若年と成人の患者3万人以上を対象にした大規模なオープンラベルの前向き非介入試験である「PREDICTIVETM」試験のうちドイツで行われたもので、1万276人の患者のデータに基づく。12週間の観察試験で、日常の臨床診療でインスリン デテミルを用いた場合の安全性と有効性について評価が行われた。

 インスリン デテミルは身体に必要な基礎インスリンを補う持続型インスリンアナログ。時間・作用曲線に変動が小さいため、NPH(中間型)インスリンに比べ作用の予測が容易という特徴がある。作用時間は用量によるが、最大で24時間。

 インスリン デテミルの投与を3カ月間受けた患者では、次のような有用性が得られることが明らかになったという。

  • 血糖コントロールの改善
  • 低血糖の頻度の低減
  • 全体として体重増加が生じず、2型糖尿病の患者では体重が減少
 また、インスリン デテミル、経口抗糖尿病薬で治療を受けた患者のうち、84%が1日1回のインスリン デテミルの投与により有効な血糖コントロールが得られた。これらの患者は2型糖尿病で、試験参加前にはインスリン治療を受けたことがなかった。

 さらに、こうした作用はインスリン デテミルに切り替える前に患者が受けていた基礎インスリン療法の種類にかかわらずみられ、インスリン療法の経験がない患者でも認められた。

 ADAで発表された他の新しいデータからも、インスリン デテミルの1日1回投与の有用性が確認された。このデータは、2型糖尿病の患者を対象とした、インスリン デテミル®とインスリングラルギンとの初の直接比較試験で得られたもので、作用動態、作用時間および用量反応関係について2つのインスリンアナログ製剤には大きな差はなかったという。(プレスリリース)

●詳細はノボ ノルディスク ファーマ(株)のコーポレートサイトへ
 www.novonordisk.co.jp

[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所

play_circle_filled 記事の二次利用について

このページの
TOPへ ▲