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2006年11月21日

長生きするための9項目 日系米国人男性を40年調査

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 長生きするためには、血圧や血糖値が正常であることに含めて、筋力の維持、禁煙、肥満でないこと、健康について知識があること、伴侶の有無も重要ということが、ハワイの日系米国人男性約5,800人の約40年間にわたる追跡調査で明らかになった。米国の研究チームが、米医学誌に発表した。

 研究チームは中年男性の危険要因を探る目的で、1965年にハワイに住む45歳から68歳の5,820人の健康な日系人を登録した。2005年までに検診や医学検査を追跡して行い、年齢、生活習慣、社会状況などについて調べた。

 その結果、85歳未満で亡くなる危険要因として、「肥満」、「高血圧」、「高血糖」、「高中性脂肪」、「過度の飲酒」、「喫煙」、「体力がないこと(握力が39kg未満)」、「知識がないこと」、「伴侶なし」の9項目が浮かび上がった。

 これらのいずれにも該当しない人では、85歳まで長生きする人の割合が69%だったが、6項目以上が該当した人では、その割合は22%まで下がった。研究開始時の参加者の平均年齢は54歳で、研究期間中に、42%にあたる2,451人が85歳まで長生きしているが、心臓病、癌、糖尿病といった病気にならなかった人は11%に留まった。

JAMA 2006; 296: 2373-2375.

詳しくは「Journal of the American Medical Association」(JAMA)のサイトへ(英文・要約)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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