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2011年10月26日

世界糖尿病デーは11月14日 「糖尿病に対して、いますぐ行動しよう」

世界糖尿病デー 東京タワー
 「世界糖尿病デー」の11月14日、東京タワーなど世界各地でブルーライトアップや啓発イベントが行われる。

 11月14日の世界糖尿病デーを前に、国際糖尿病連合(IDF)は、世界共通のスローガン「糖尿病に対して、いますぐ行動しよう(Act on Diabetes. Now)」を発表した。2009年から2013年にかけて、糖尿病の教育と予防に焦点をあてた啓発キャンペーンを世界各地で展開する。

 今年の世界糖尿病デーでは次のことが強調されている――

国際糖尿病連合(IDF)が公開しているビデオ
画面をクリックすると再生が始まります

昨年の世界糖尿病デーには、世界中の1000を超える著名な建造物などが、シンボルカラーであるブルーにライトアップされた。
WDD Lighting Guide(IDF)
  • 世界で糖尿病が原因で死亡する人は8秒に1人
  • 糖尿病のために世界で年間100万人が下肢を切断している:糖尿病に立ち向かおう
  • 糖尿病は皆の問題:年齢、収入、性別の区別はない
  • 糖尿病の治療を受けよう:教育、医療、専門技術の壁を超えて
  • 健康に良い食事や環境を選ぼう
 糖尿病の脅威が世界規模で拡大しているのを受け、国連は2006年に糖尿病対策に積極的に取り組む決議を採択し、11月14日の世界糖尿病デーは国連の定めた日になった。この日を中心に、糖尿病に対する社会的な関心を高め、糖尿病の治療と糖尿病合併症の予防に積極的に取り組み、コントロールする意欲を高めようと、さまざまなキャンペーンが実施される。

 11月14日は、1921年に世界で初めてインスリン発見に成功したカナダの医師であるフレデリック・バンティングの誕生日にあたる。

 日本でも、世界糖尿病デー実行委員会(代表:堀田饒氏、実行委員長:清野裕氏)が中心となり、東京タワー、レインボーブリッジをはじめ全国100ヵ所近くの著名な建造物のブルーライトアップや講演、啓発活動などが展開される。

 世界糖尿病デーには、糖尿病と糖尿病合併症を予防しコントロールするために、世界規模で次のことに対策するよう呼びかけられる。

  • 医療者や保健関係者が主導し、効果的な教育ツールを提供する
  • 科学的根拠のある糖尿病教育の大切さを示す
  • 糖尿病の危険信号(徴候)への注意を喚起し、早期の受診と治療を検診を促す
  • 不健康な食事や運動不足など、2型糖尿病の主な危険因子をできるだけ減らすために、注意を喚起する
  • 適切な治療を行うことで、糖尿病合併症は予防や遅延ができることを認知させる

World Diabetes Day(International Diabetes Federation)

日本での世界糖尿病デーの実施について、詳しくは公式ホームページで公開されている。
世界糖尿病デー 公式ホームページ(世界糖尿病デー実行委員会)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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