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2013年02月07日
糖尿病と歯周病の深い関係 医科歯科連携が必要
糖尿病と歯周病は双方向に関係しあっており、医科と歯科が連携して糖尿病患者を治療すべく、両者の連携が加速している。慶應義塾大学医学部歯科・口腔外科の中川種昭教授は2月に横浜市で、糖尿病や肥満、動脈硬化といったメタボリックシンドロームと歯周病の関連について講演した。
歯周病は、歯の周囲の歯茎などの組織に細菌が感染して起こる慢性的な感染症だ。歯周病は「糖尿病の6番目の合併症」であり、糖尿病の人はそうでない人に比べ歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いという疫学調査が報告されている。 なぜ、糖尿病の人は歯周病になりやすいのかは、まだ十分に解明されていないが、高血糖が続くと体の免疫機能が低下してさまざまな感染症にかかりやすくなり、糖分を多く必要とする歯周病菌が増殖しやすくなるためではないかと考えられている。 さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化し、歯周病を治療することで血糖コントロールも改善するという逆の関係もあきらかになってきた。日本歯周病学会の『糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン』では、「組織破壊は感染と最終糖化産物誘導サイトカインの両者によって相互に影響を受けている。糖尿病に対する歯周治療の効果が注目されている」と指摘している。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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