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糖尿病3分間ラーニング
あなたの足は大丈夫? 足病変とフットケアの情報ファイルがオープン
2014年06月24日

フットくん

 一般社団法人 Act Against Amputation(代表理事:杏林大学医学部形成外科・大浦紀彦教授)は、足病変のポータルサイト「足病変とフットケアの情報ファイル」をオープンしました。足病変リスクのある糖尿病をはじめとする生活習慣病の患者さんとご家族、そして医療従事者に向けての情報発信が行われます。関連する様々な診療科医師によるリレー連載、体験談などの読み物をはじめ、全国の専門医療機関、足のケアのしかたや靴の選び方、Q&Aなど、日常に役立つ情報が続々登場します。「足病変とフットケアの情報ファイル」へ ▶
足の神経障害と動脈硬化は要注意!

 足病変を悪化に招く大きな原因は、神経障害と動脈硬化です。この2つを併せて持ちやすいのが糖尿病患者さん。

 糖尿病の3大合併症である神経障害が進むと、足の感覚がにぶり、痛みや痒みを感じにくくなるので、キズや火傷に気づきにくくなります。また、高血糖の状態が続くと身体の抵抗力が弱くなるため、細菌や真菌(水虫)などの感染症に対する抵抗力が低下、キズの治りも遅くなります。このような状態を放置していると悪化して潰瘍(かいよう)になったり、足の形が変形したり、爪がボロボロになったりと、様々な「足病変」が起こります。

 例えば、糖尿病のある男性が、床でホットプレートを使いひとり焼き肉パーティ。お腹いっぱいになってその場でウトウトし、はっと目覚めたらホットプレートの上に足が乗っていて、なんと自分の足が焼かれていた! 足の感覚がにぶると、こんな事態でも気づかないことが実際にあるのです。

 また、閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化で足の血管が詰まり、初期はしびれや冷感、だるさや痛みなどの症状が現れます。新鮮な血液が末端に届けられないためにキズが治らず、感染を起こし潰瘍化。悪化すると壊疽(えそ)が起こり、足の切断にまで至るおそろしい病気です。神経障害があると、そんな変化にも気づかなくなり、いつのまにか足の指が真っ黒になっていた!という例も後を絶ちません。

 現在、糖尿病や維持透析などによる足病変の重症化で、下肢切断となる人は年間1万人以上と言われています。これは、膝下、膝上から、あるいは股関節から下を切る大切断の人数ですので、足の指だけといった部分的な小切断数は入っていません。足を切断する人は毎年どんどん増え続けているのです。

患者さんも、医療従事者も、“使える”サイトに

 このような事態は、どうすれば防げるでしょうか。もちろん合併症が進まないよう血糖コントロールを良好に保つことが大前提ですが、医療従事者と患者さん両方が足に対する危機意識を高め、日々関心を持って足のチェックとケアを実践することに他なりません。

 実は、糖尿病の臨床現場では、毎回の診察時に、患者さんの足チェックをしているところが、あまり多くありません。制限された診察時間等の問題もありますが、積極的に足病変を見つけても対処できないという実情もあるようです。これは、足を専門的に診られる医師、医療機関との連携が進んでいないこと、症例によってどの科を紹介すべきか見極めるのが難しいことなど、様々な課題があります。

 同サイトでは、このような現場の課題に対する助力となるべく、医療従事者が足病変に出会った際、どのような行動を取ればよいかについて、症例を交えながら経験豊富な足病の専門家が情報提供していきます。また、日本下肢救済・足病学会と協力しながら、様々な足病変に対応する全国の医療機関も紹介していく予定。

でも、患者さん自身が
気づかなくては始まらないのです

 しかし、足の変化に気づけるのは患者さん自身です。実際、足病変は患者さんやご家族が気づき、主治医に相談することが多いと言います。

 ただし、おかしいと感じるくらい悪くなったから気づいたという悪化例が大多数。きちんとケアしていればこんなに悪くならなかったのに、もっと早く受診していれば切らずに済んだのにと後悔しないためにも、患者さん自身が正しい知識を持ち、日頃から足のチェックやケアを行うことが、最も重要なのです。

 同サイトでは、患者さんやそのご家族が、自分の足を見ながら、あるいは自覚症状やリスクをチェックしながら、どのような足病変の危険性、可能性があるのかを探せるようなしくみになっています。もし、足病変を見つけたら早めに受診、主治医へ相談してみてください。

守ろう、私たちの足

フットくん

 私たちの寿命は延びて、歳をとっても仕事を続け、趣味を楽しみ、どんどん外へ出て行くようになりました。いつまでも元気に歩き続けるために、足の様々な情報を得て、予防や改善にお役立てください。

詳しくはこちら 足病変とフットケアの情報ファイルへ ▶

 なお、当サイトを運営・監修する「Act Against Amputation」(以下:AAA)は、啓発活動を幅広く展開していくための基盤と会の運営上の公益性を高めるべく、2014年6月6日付にて一般社団法人を取得。「趣旨にご賛同いただける団体や企業、個人メンバーを募りながら、活動を広げていきたい」と大浦代表理事は述べています。

AAAニュースリリースへ ▶

AAA共催イベント開催!
第6回日本下肢救済・足病学会学術集会
市民公開講座「足を救おう!〜歩き続けて生きていくために〜」
日 時:2014年6月28日(土)14:00〜16:00
場 所:札幌プリンスホテル 国際館パミール5階北斗
詳しくはこちら ▶
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カテゴリー :2014年    糖尿病ネットワーク  糖尿病合併症  

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