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2014年08月08日
糖尿病リスクは飽和脂肪酸の種類によって上昇 ヨーグルトは体に良い
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オリーブオイルは心臓病のリスクを低減
オリーブオイルや、果物や野菜、全穀粒、魚を多くとる「地中海ダイエット」を続けている人では、摂取カロリー量の制限や運動の推奨を行わなくても、2型糖尿病の発症リスクを低下することが知られている。
オリーブオイルに含まれる飽和脂肪酸は主にパルミチン酸だ。ただし、オリーブオイルには「オレイン酸」という一価不飽和脂肪酸も多く含まれている。
オレイン酸には、血圧を下げる効果や、悪玉のLDLコレステロールを減らす効果がある。1日の摂取カロリーを変えずに、大さじ2杯(23g)の飽和脂肪酸をオリーブオイルに含まれる不飽和脂肪酸に置き換えると、心臓病のリスクが低減する。
「今回の研究で、飽和脂肪酸はどれも同じではないことが示されました。食品によって血中の脂肪酸レベルの上昇は異なります。どのような食事をすれば良いのかを解明することが、今後の課題です」と、ケンブリッジ大学の栄養疫学プログラムを主導するニタ フォロウヒ博士は述べている。
Some saturated fatty acids may present a bigger risk to diabetes than others(ケンブリッジ大学 2014年8月6日)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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