首位を守ったのは「糖尿病の最新全国ランキング　ワーストは青森県　ベストは神奈川県」でした。

　糖尿病は放置すると網膜症、腎症、神経障害などの合併症を引き起こし、生活の質(QOL)を大きく低下させます。医療経済的にも大きな負担を社会に強いることになります。

　地域の行政と医療関係者が協力して連携体制をつくっていことが重要です。昨年は厚生労働省、日本医師会、日本糖尿病対策推進会議によって「糖尿病性腎症重症化予防に係る連携協定」が締結され、「糖尿病性腎症重症化予防プログラム」が策定されました。

　地域の実状に合わせた糖尿病対策の整備も急がれています。全国の都道府県の糖尿病への対策は、今後ますます注目されそうです。

2位に躍り出たのは、「糖尿病の飲み薬の特徴を知れば安全・効果的に治療できる」でした。

　糖尿病の治療で使われる経口薬(飲み薬)は7種類に増え、個々の患者の病態に合わせて、きめ細かい治療ができるようになりました。治療目標も患者に合わせて個別に設定されます。

　治療効果を引き出すためにも、安全に治療するためにも、患者自身がそれぞれの薬の効果や副作用について、知っておくことが大切です。

　3位は、「糖尿病と認知症の「危険な関係」　血糖値が高いと認知症リスクが上昇」

　三大合併症だけが糖尿病の合併症ではありません。全国で950万人の糖尿病患者、そして462万人の認知症患者。この2つの病気の間に「危険な関係」があることが分かってきました。糖尿病の人は認知症になりやすく、認知症になると糖尿病が悪化しやすくなります。

　2つの病気に共通することはもうひとつあります。それは「予防が大切な病気であること」。早い時期から高血糖と低血糖を防ぎ、生活スタイルを改善し、認知症を予防することが重要です。

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