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糖尿病3分間ラーニング
糖尿病と慢性腎臓病(CKD)があると腎不全リスクが上昇
2017年10月05日
カテゴリー: ヘルスデー 

CKDを合併する糖尿病患者の3人に1人に腎不全リスク−米CDC調査
 米国では慢性腎臓病(CKD)を併存する成人糖尿病患者は490万人に上り、このうち3分の1以上が糖尿病網膜症も来していることが米疾病対策センター(CDC)の研究で明らかにされた。糖尿病網膜症の存在はCKDの進展リスクが高いことを表しており、「糖尿病とCKDが併存する180万人の患者は腎不全に進行する可能性が高い」と研究を行ったCDCのMeda Pavkov氏らは結論づけている。

 研究グループは、2005〜2008年の米国国民健康栄養調査(NHANES)のデータを用いて、40歳以上でCKDを併存する糖尿病患者387人を抽出し、糖尿病網膜症の有病率を調べた。なお、この387人は米国の成人人口に換算すると490万人に相当するという。

 また、糖尿病網膜症の中でも重度の非増殖糖尿病網膜症や増殖糖尿病網膜症、臨床的に重要な黄斑浮腫がみられる場合を「失明の恐れがある糖尿病網膜症」と判定した。CKDは尿中アルブミン/クレアチニン比が30mg/g超または推算糸球体濾過量(eGFR)値が60mL/分/1.73m2以下と定義した。

 その結果、糖尿病網膜症の有病率は36.2%で、このうち8.2%は失明の恐れがある重度の糖尿病網膜症であることが分かった。糖尿病網膜症がない患者と比べて、糖尿病網膜症患者は高齢で、HbA1cと血圧の平均値が高かったほか、糖尿病罹患期間が長く、インスリン治療を受ける頻度が高かった。

 また、糖尿病網膜症の発症リスクはHbA1c値が1%上昇するごとに50%増加し、糖尿病罹患期間が5年延長するごとに40%増加していた。その他にもインスリンを使用する患者では糖尿病網膜症リスクは13倍に上ることも分かった。一方で、糖尿病網膜症リスクへの血圧上昇の影響は小さく、収縮期血圧10mmHg上昇ごとのリスク増加率は3%に止まっていた。

 さらに、年齢や性、人種/民族、血圧やHbA1cの平均値を調整した解析によると、糖尿病網膜症の有病率は前回調査よりも高かったが、失明の恐れがある糖尿病網膜症の有病率には大きな変化はみられなかった。

 専門家の1人、米モンテフィオーレ医療センター臨床糖尿病センター長のJoel Zonszein氏は「糖尿病の合併症は生活習慣の是正と適切な薬物治療を行うことで予防や進行の抑制が可能だが、早期から介入を行い、きちんと血糖コントロールを行うことが不可欠となる」と強調している。

 同じく専門家の米レノックス・ヒル病院のGerald Bernstein氏も「患者や医療者は心筋梗塞や脳卒中だけでなく、腎臓病や網膜症といった細小血管合併症のリスクについても十分に知るべきだ。糖尿病になってからではなく、血糖値に異常がみられる早期の段階から定期的に血液検査や尿検査、眼科検診を受けて経過をみることが大切であることを知って欲しい」と合併症予防の重要性を訴えている。

 この研究結果は、第53回欧州糖尿病学会(EASD 2017、9月11〜15日、ポルトガル・リスボン)で報告された。なお、学会で発表された知見は、査読を受けた専門誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

Diabetes Threatens Kidneys, Vision of Millions of Americans

[2017年9月13日/HealthDayNews] Copyright© 2017 HealthDay. All rights reserved.
[ Terahata ]
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