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カロリー制限が寿命を延ばす 酸化ストレスを低減
2018年03月30日
カテゴリー: ヘルスデー 

カロリー制限で寿命が延びる?
 太っていなくても、1日に食べる量を毎日抑えることが長生きの秘訣かもしれない――。健康な男女が15%のカロリー制限を2年間続けると、減量につながるだけでなく、寿命の延長と関連するバイオマーカーが改善し、老化の進行を抑えられる可能性のあることが分かった。

 特に、カロリー制限を続けると身体の中心部の深部体温が下がり、血糖値やインスリン値が低下し、代謝を調節するホルモンの値も有意に低下したという。研究の詳細は「Cell Metabolism」3月22日オンライン版に掲載された。

 研究を主導した米ペニントン生物医学研究所のLeanne Redman氏によると、深部体温や血糖値、インスリン値などが低いことは長生きと関連することが知られているという。基礎研究レベルでは、カロリー制限と寿命の延長を関連づける研究結果が得られており、研究をレビューした米ウィスコンシン大学医学部公衆衛生学部のRozalyn Anderson氏も自身のサルを用いた研究結果と一致することから、「この研究は動物とヒトの間のギャップを埋める初めての臨床研究だ」と述べている。

 Redman氏らは今回、平均年齢40歳で肥満のない若い健康な成人53人を、カロリー制限を行う群(34人)とカロリー制限を行わない対照群(19人)にランダムに割り付けて2年間追跡した。参加者には、健康的にカロリー摂取量を25%減らす3つの方法を伝えて自分の好きな方法を選んでもらった。

 その結果、カロリー制限群では15%のカロリー摂取制限が達成されており、Redman氏は「これは素晴らしい結果だ」とコメントしている。また、対照群では体重が平均で1.8kg増えたのに対し、カロリー制限群では平均で8.7kg減少し、そのほとんどが最初の1年間のうちに減量していたことが分かった。さらに、カロリー制限をすると、動物やヒトでの研究で長寿に関連すると考えられている代謝や生体プロセスにも変化がみられ、代謝が悪くなる原因ともなる酸化ストレスも有意に低減することが明らかになった。

 Redman氏らによると、この結果は代謝の良さと酸化ストレスの増大が老化を加速させるという説を支持するものであり、「私たちの身体がエネルギーを産生する際には代謝の副産物として活性酸素が産生される。この活性酸素が体内に蓄積すると細胞や組織にダメージをもたらし、老化が進むだけでなく、がんなどの発症にもつながると考えられている」と説明している。

 一方で、Anderson氏は、マウスを用いた研究では酸化ストレスによるダメージは寿命に影響しないことが示されていることを指摘し、「カロリーを制限すると身体は効率的にエネルギーを消費するようになり、これが老化に歯止めをかける要因の一つになっていると思われる」と述べている。

 さらに、Redman氏は、寿命を延ばすために食事量の制限を試みる場合には、健康的で栄養バランスがよい食事を取るように勧めている。同氏は、カロリー制限は25%を目標とすべきだが、その達成は実際には難しいことや、減量が目的なのではなく、あくまでカロリー制限を続けていくことが大切であることを強調している。しかし、Anderson氏は「カロリー制限を続けることは思っている以上に難しく、全ての人に一律にカロリー制限を勧めるべきではない」としている。

Want to Live Longer? Eating a Little Less Might Do the Trick

Abstract/Full Text
http://www.cell.com/cell-metabolism/fulltext/S1550-4131(18)30130-X

[2018年3月22日/HealthDayNews] Copyright© 2018 HealthDay. All rights reserved.
HealthDay
[ Terahata ]
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