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妊娠糖尿病と診断された女性は出産後も検査を毎年受けるべき
2018年10月11日
カテゴリー: ヘルスデー 

妊娠糖尿病は出産から10年後も母児の健康リスクを高める
 妊娠糖尿病の女性は出産から10年が過ぎても2型糖尿病を発症するリスクが高い可能性のあることが、新たな研究で示された。こうした妊娠糖尿病による健康リスクは、妊娠糖尿病の女性から生まれた子どもにも及び、過体重や肥満になる頻度が高いことも明らかになった。研究の詳細は「Journal of the American Medical Association(JAMA)」9月11日号に掲載された。

 この研究は、米ノースウェスタン大学ファインバーグ医学部内科名誉教授のBoyd Metzger氏らが行ったもの。同氏らは、妊娠中の高血糖による有害事象を調べる国際的なコホート研究であるHAPO(Hyperglycemia and Adverse Pregnancy Outcome)研究のデータを用いて、母親4,697人とその子ども4,832人を対象に中央値で11.4年間追跡。母親を妊娠糖尿病の有無で分けた上で、出産後の母親の血糖異常や子どもの過体重および肥満に長期的に及ぼす影響について検討した。

 その結果、妊娠糖尿病の女性は、追跡期間中に11%が2型糖尿病を、42%が前糖尿病を発症したのに対し、妊娠糖尿病のない女性ではそれぞれの発症率は2%、18%に過ぎず、妊娠糖尿病は出産後の母親の糖代謝に長期にわたり悪影響を及ぼすことが分かった。

 また、妊娠糖尿病の母親から生まれた子どもでは39.5%が過体重、19.1%が肥満であったのに対し、妊娠糖尿病でない母親から生まれた子どもではそれぞれの割合は28.6%、9.9%であり、母親の妊娠糖尿病により子どもの肥満リスクが高まることも明らかになった。

 以上の結果から、Metzger氏は「妊娠糖尿病は、出産後の2型糖尿病を含めた糖代謝異常のリスク因子である上に、子どもの過体重や肥満と関連することが分かった」と結論づけている。

 今回の研究結果は、妊娠中の高血糖と母親の2型糖尿病リスクや子どもの肥満リスクとの因果関係を証明するものではない。しかし、過去の研究では、適切な体重管理や定期的な運動といった生活習慣により、妊娠糖尿病の既往がある女性では2型糖尿病の発症リスクが大きく低減することが報告されている。

 これらを踏まえ、Metzger氏は「全ての妊婦を対象に血糖測定を行う必要があり、その結果、妊娠糖尿病と診断された場合には妊娠中から治療を開始し、母子ともに生涯を通じて健康的な生活習慣を維持するよう努めることが重要だ」と強調している。

 この分野の専門家で米ニューヨーク・プレスビテリアン病院/コロンビア大学アービング医療センターのNoelia Zork氏も「妊娠糖尿病と診断された女性は出産後も毎年、血糖測定を受けるべきだ」と話している。

 「肥満女性の子どもは肥満になりやすく、成人後も肥満であるリスクが高い。女性が肥満で妊娠糖尿病でもあると、子どもが肥満になるリスクはさらに高まる。そのため、妊娠を計画している過体重や肥満の女性は、妊娠する前に体重を5%程度減らす必要がある」と助言している。

When Blood Sugar Rises in Pregnancy, Mom and Baby Pay the Price
Abstract/Full Text
Association of Gestational Diabetes With Maternal Disorders of Glucose Metabolism and Childhood Adiposity

[2018年9月11日/HealthDayNews] Copyright© 2018 HealthDay. All rights reserved.
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