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当会Facebookで第9回日本下肢救済・足病学会学術集会(5月26-27日)との情報リンクがスタートします!

2017年04月19日

 当会理事の横井宏佳先生(福岡山王病院循環器センター長)が、2017年5月26日(金)-27日(土)福岡で開催される第9回日本下肢救済・足病学会学術集会の大会長をお務めになります。昨年の第8回同様、学会と連携し注目セッションのご紹介や見どころ、会期中の様子などをどんどんお知らせいたします。ぜひこの機会に、当会Facebookへの「いいね!」登録をお願いいたします!

ご挨拶ーー

 第9回日本下肢救済・足病学会学術集会を、平成29年(2017年)5月26日から27日にかけて、福岡国際会議場で開催させていただきます。会長を務めさせていただくのは、循環器科としては中村正人先生(第2回)、浦澤一史先生(第7回)に続いて3人目、九州で開催するのは初めてとなり、大変光栄であると同時に本学会と日本フットケア学会との合併について発表された直後でもあり身の引き締まる思いがしております。

 本学会が標的とする足病は糖尿病・透析患者に多く見られる重症下肢虚血(CLI)で、高齢者の増加とともに本邦のみならず世界中で増加しています。心筋梗塞・脳卒中の治療体系は既に確立していますが、CLIは多様な病態を包括しているため、標準的治療法の確立は困難です。しかし下肢切断後の予後は不良で、医療財政をも圧迫し、診療体系の確立は各国とも急務となっています。

 CLIは単一の診療科で解決できる疾患ではなく、糖尿病医・透析医による足病の早期発見、血管専門技師による下肢血管評価、循環器医・血管外科医・放射線科医による血行再建、形成外科医・皮膚科医・整形外科医による創傷治療、靴・装具士によるFoot Wearing、理学療法士による運動療法、看護師によるFoot Careなど、診断・治療・予防と切れ目のない診療体系の確立が必要です。  

 足病を専門とするPodiatristがおらず、透析患者が多い我が国において、外国の診療体系をそのまま外挿することは困難で、我が国独自の仕組みが必要でした。この問題を解決するために8年前大浦武彦理事長により設立された本学会は、複数の診療科の協力により、CLI診療の全国への普及、血行再建医と創傷治療医との連携強化に貢献してきました。さらに2016年から、本学会の働きかけにより、足病の重症化予防に対して、国の支援を受けて具体的に医療体制の仕組み(透析患者の足病重症化予防加算)が新しく動き出しました。足病患者に最も適した治療を行うためには様々な専門家の連携が必要であり、またそれを後押しする国としての診療報酬の仕組みも必要です。これにより足病患者のQOLが向上し、運動が可能となり、健康寿命が延長し、医療費削減につながると思われます。その仕組みづくりが今、整いつつあります。

 CLIは難しい疾患であるからこそ、たくさんのUnmet Needsがあり、イノベーションが求められています。企業・医師が再生医療などの新しい治療に挑戦できるような環境整備も必要です。本学会は様々な領域の専門家が一堂に会する、CLIに特化した国内唯一の学会ですので、医師・企業・行政を橋渡しする役割も担いたいと考えております。この仕組みが確立できれば、日本から世界へCLI診療を発信することも可能となるかと思います。

 今回の本学術集会は日本の足病診療の未来を考える上で、とても重要な会になると思います。診療科の枠を超えて、職域の枠を超えて、医療者・企業・行政が三位一体となり、日本の足病患者により良い医療を届けるために、皆で団結したいと思います。

 末筆ではございますが、皆様の益々のご発展、ご盛栄を心より祈念申し上げます。

 

第9回日本下肢救済・足病学会学術集会
会長 横井宏佳
福岡山王病院循環器センター長