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「足病変と闘う現場から」 新コラム追加!

2018年08月06日

足病変とフットケアの情報ファイルの「足病変と闘う現場から」コーナーに、 新コラムが追加されました。執筆者は、下北沢病院 足病総合センター/糖尿病センター 富田益臣先生です。

SGLT2阻害薬と下肢切断についての続報

前回、お話させていただいたようにSGLT2阻害薬と下肢切断の関連が注目されています。CANVAS試験はカナグリフロジンの心血管への安全性を検証する目的で実施された試験で、EMPA−REG OUTCOMEと同様に3ポイントMACE(心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳梗塞)が有意に抑制され、SGLT2阻害薬のClass effectかと報告されました1)。

しかしCANVAS試験ではカナグリフロジン内服群で、下肢切断が有意に増加(ハザード比が1.97(95%信頼区間:1.41−2.75))するという驚くべき結果も報告されております。下肢切断187例のうち、小切断術は71%、大切断術は29%であり、いずれもカナグリフロジン群で増加し、リスク因子としては、切断の既往、PAD、男性、神経障害、HbA1c>8、心血管系の既往などがあげられました1)。

この現象もSGLT2阻害薬のClass Effectではないかと危惧されましたが、エンパグリフロジンの報告では、下肢切断は1.1%とプラセボ群と変わらず、エンパグリフロジン内服群での下肢切断の増加の報告は認められておりません2)。