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糖尿病と診断された人

総 論
知る:知っておくべきこと

 「歩くこと」はごく当たり前で、あまりにも日常的であり「歩けなくなったら‥‥」ということを考える事はあまりないかもしれません。しかし糖尿病患者さんの中には、糖尿病による合併症が原因で「足を切断」、そして「歩けなくなる」方がいます。アメリカでは糖尿病患者の25%の方が生涯のうち1度は足の潰瘍(かいよう)になり、足の切断の85%は潰瘍(かいよう)が原因といわれています(*1)

 糖尿病と診断されたら、足に関心を向けてください。足を毎日観察する、清潔に保つ、爪をきちんと切る、足にあった靴を履く。もちろん食事、運動療法も重要で血糖値もしっかりコントロールすることも大事です。一生、自分の足で歩き続けるために、糖尿病と診断されたら足に関心を向け、大切な「足」を守りましょう。

  • *1:David G. Armstrong, et al. Clinical care of the diabetic foot. Second Edition (2010) .
調べる:必要な検査・チェック

 今の糖尿病の状態を確認します。糖尿病のコントロール状態をあらわす指標として、過去1〜2カ月間の平均血糖値を反映し、かつ値のばらつきが少ないヘモグロビンA1c(HbA1c)値を重視して、主要な判定はそれによって行なわれます。空腹時血糖値は代謝状態を示す値としては比較的安定しており有用です。

 食後2時間血糖値は食事の量や質ならびに治療法などにより変動しますが、心血管リスクとの関連が指摘されています。また糖尿病の合併症が出現していないか確認します。糖尿病網膜症の確認のため、糖尿病と診断されたら1年に1回は眼科を受診します。糖尿病腎症の確認のため、尿検査や尿中アルブミンを測定します。また神経障害の確認のためアキレス腱反射や5.07モノフィラメントの検査を行いましょう。

行動する:何をすべきか

 定期的にきちんと通院しましょう。糖尿病の合併症の末梢神経障害が出現したり、進行したりしないようにHbA1cを血糖コントロール目標(表)の「合併症予防のための目標」である7.0%未満をめざします。しかし実際には個人毎によって、年齢と合併症に応じた適切な治療目標を設定することが肝要です。また血流障害が進行しないように血糖値、血圧、コレステロールの値を目標範囲に保つことが重要です。喫煙されている方は禁煙しましょう。

血糖コントロール目標(NGSP値)

コントロール目標値(注4)
目 標 血糖正常化を目指す際の目標 (注1) 合併症予防のための目標 (注2) 治療強化が困難な際の目標 (注1)
HbA1c 6.0% 未満 7.0% 未満 8.0% 未満

治療目標は年齢、罹病期間、臓器障害、低血糖の危険性、サポート体制などを考慮して個別に設定する。

  • 注1):適切な食事療法や運動療法だけで達成可能な場合、または薬物療法中でも低血糖などの副作用はなく達成可能な場合の目標とする。
  • 注2):合併症予防の観点からHbA1cの目標値を7%未満とする。対応する血糖値としては、空腹時血糖値130mg/dL未満、食後2時間血糖値180mg/dL未満をおおよその目安とする。
  • 注3):低血糖などの副作用、その他の理由で治療の強化が難しい場合の目標とする。
  • 注4):いずれも成人に対しての目標値であり、また妊娠例は除くものとする。

(『日本糖尿病学会編・著:糖尿病治療ガイド2014-2015』より引用)

症例File

(2014年06月)

Act Against Amputation
-なくそう、下肢切断-

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