糖尿病ネットワーク

当コーナーでは、足病治療やフットケアに積極的に取り組む医療従事者からの投稿をご紹介しております。
皆さまの足への想い、忘れられないエピソードなどをご投稿ください!

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リレーコラム「つなごう、足への想い。」 ▶

3. 多職種の地域ネットワークで足の問題解決に挑む福岡「NPO法人 足もと健康サポートねっと」

社会医療法人喜悦会 那珂川病院 医師
竹内 一馬

 筆者は福岡県を中心とした診療圏にて多くの足病変の診療をさせていただいています那珂川病院 血管外科の竹内一馬です。

 高齢者の足を守るためには、医療・介護福祉施設のみならず、民間の靴・インソール製造販売関係などとの情報共有や医療関係以外の他業種・多職種の連携を図っていくことが急務と考えます。医師、病院だけではすべての足のトラブルは解決できていないのが現状です(もちろん足の領域に限ったことではありませんが)。病院を受診した時点で既に助ける術もない状態に陥っていることがあります。我々はそういった方々を一人でも多く救いたいと思っています。ではどうすれば良いでしょう?患者さんの足が取り返しのつかない状態になる前に早く気付いていただく、こんな病気がご自身の身にも起こることがあるのだ、ということを知っていただきたい。異変を早期に発見し、早期のうちに治療を行うことが一番の近道であると思っています。

 しかし、これらのことは医療機関だけでは解決できないことだと感じ、義肢装具士、民間の靴店などと一緒に“足の健康を啓発”するために2011年に「NPO法人足もと健康サポートねっと」を立ち上げ、診療の合間に活動を続けています。紙面の制約もあり、詳しくご紹介はできませんが、公式HP(http://ashimotokenko.com/)やFacebookページなどを是非ご覧下さい。

 足のトラブルの問題は、医療だけでは解決できないことが多くあります。介護だけでも、フットケアサロンだけでも解決できません。

 解決するためには、足に関係している多職種の地域ネットワークが必須だと考えています。我々のNPOは九州の医療関係者と地域の靴屋さん、フットケアサロンなどとの連携を図ることで、足に悩みをもった方々の問題解決をサポートすることを理念として設立しました。これらの繋がりが整備されれば、足にトラブルをもったお客さんや患者さんを最適な場所へ導くことができ、早期発見も可能となります。また、足に関する違った職種のエキスパートが経験や知識を共有することは各々のモチベーションの維持に役立ち、さらなる足診療や販売の質の向上に繋がることが期待できると考えています。

 設立から6年経ち、7年目の現在、少しずつですが今までの活動が根付いてきたと感じられるようになりました。嬉しいことに、我々のNPOをモデルとしたNPOが全国に設立されるようになってきました。

 本年は、第9回日本下肢救済足病学会学術集会市民公開講座で一般社団法人 Act Against Amputation(AAA)にもご協力いただき、開催を成功させることができました。今後も継続してAAAさんと良好な連携をとれるようになれば、さらに良い活動ができるようになるのではと心から期待しています。同じ目標と高い使命感を持ってこれからもメンバーと力を合わせて取り組んでいきたいと思っていますので、ご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

著者プロフィール

氏 名
竹内 一馬
職 業
医師
所 属
社会医療法人喜悦会 那珂川病院
略 歴
1997年 福岡大学医学部卒
2011年から 那珂川病院にて勤務
趣 味
マラソン、音楽鑑賞、フルート、飲み歩き

(2017年08月)

Act Against Amputation
-なくそう、下肢切断-

Director Member
Faculty Member/Clinical Reporter
Advisory Member

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