糖尿病ネットワーク

当コーナーでは、足病治療やフットケアに積極的に取り組む医療従事者からの投稿をご紹介しております。
皆さまの足への想い、忘れられないエピソードなどをご投稿ください!

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リレーコラム「つなごう、足への想い。」 ▶

12. 足病変フットケアチーム一丸となって取り組む下肢救済

獨協医科大学病院 糖尿病看護認定看護師
小沼 真由美

フットケアに目覚めたきっかけ

足病変フットケアチーム一丸となって取り組む下肢救済

足病変フットケアチーム一丸となって取り組む下肢救済 足病変フットケアチーム一丸となって取り組む下肢救済

足病変フットケアチーム一丸となって取り組む下肢救済

 1998年から糖尿病や内分泌系専門の内分泌代謝内科病棟に勤務している時に、足壊疽患者を担当することになりました。糖尿病教育入院が中心の中で、食事、運動、薬物療法の関わりを持っている患者の足、なぜ傷の状況に気付かないのか?この臭いどうしていたのか?病院に受診しないのか?とにかく衝撃的だったことを覚えています。その時から、糖尿病合併症との関連性、足壊疽の病態、予防ケアに必要な足を看るための知識も技術も未熟だったことを痛感しました。事例を通して医師と連携をとりながら潰瘍治療、ケアにあたり、目に見える治療効果を学ぶことができました。

 この学びから、院内糖尿病教室で足を看るきっかけ作り、足のケア方法を楽しく学ぶ場を作ることを目的に、「フットケア」項目を追加し開催担当になりました。まもなく患者さんの一人から足の踵部の乾燥、ひび割れの相談を受けました。入院中に足のケアを実施し角化を取ったところ、「こんなに綺麗になった!軽くなったし、歩く時に踵が痛くない」と大変喜ばれました。

 その患者さんは外来通院中からインスリン注射を拒み続けていた方だったので、入院中のフットケアの関わりから、糖尿病と合併症、フットケアとの関連性について情報提供を進めていきました。すると患者さんは、「足を守るには、どうしたらいいですか?足を守るっていうことは、インスリン注射も必要なんですね」と前向きに受け止めてもらえるようになったのです。

 フットケアを通じて患者さんの思うことをお話するきっかけを作り、糖尿病療養支援にも大きく影響することを実感。フットケアの奥深さを知り足壊疽患者さんに関わる中で自分自身の立ち位置やフットケアの知識、技術レベルの向上、システム構築が必要であることも再認識することができました。それからは、糖尿病とフットケア、足病変に関して看護分野でも研修会や講演会、糖尿病看護認定看護師主催の研修会等に参加し、私の足フェチ、関心度は加速していったのです。

フットケアで出会った人々

 2006年糖尿病看護認定看護師を取得、2008年に糖尿病合併症管理料が算定され、フットケア外来開設に伴い、フットケア外来通院者や院内コンサルテーション患者数も年々増加していきました。

 神経障害の足、胼胝から感染し、潰瘍形成、入院した患者さん、定期的にフットケアを受診していたのに、知らないうちに指切断していた患者さん、虚血性潰瘍で切断に至った透析患者さん・・。

 悔いの残る足、治療・予防ケアで効果のあった足、印象に残っている足は数知れず。10年間のフットケア外来で様々な患者さん、医療スタッフと関わりをもてたことをモチベーション維持とフットケア技術マスターの向上につなげ、自己研鑽を積み重ねる日々です。

フットケアで学ぶチーム医療

 日本下肢救済・足病学会、日本フットケア学会への参加によって他施設のフットケアシステムを知り、様々な医師、看護師、義肢装具士の方たちと出会い、病院見学(春日部総合中央病院)患者さんを紹介し、実際にフットケアや靴外来の現状、チーム医療を学ぶ機会を得ることもできました。

 当院でもチーム医療体制構築をめざし、内分泌代謝、心臓・血管内科、循環器、腎臓内科、血管外科、形成美容外科の医師、皮膚排泄ケア認定看護師、理学療法士、血液浄化センターなど他職との連携を図り、病棟、外来スタッフ向けに「足病変連携カンファレンス」を立ち上げ、患者の創傷・予防ケアに介入するまでになってきました。

 現在、足病変に必要な靴外来、フットウエアの必要性、リハビリテーション強化等の課題に向かい合い、院内足病変フットケアチーム一丸となって下肢救済に携わっています。

著者プロフィール

小沼 真由美 獨協医科大学病院 糖尿病看護認定看護師
「今日の診療お疲れ様でした」一部のスタッフと。写真前列中央が小沼さん。
(後列左:心臓血管内科・佐久間理吏さん、後列右:形成美容外科・梅川浩平さん、
前列左右:形成外科スタッフ・大山さん、飯塚さん)

氏 名
小沼 真由美
職 業
看護師
所 属
獨協医科大学病院
略 歴
2001年:糖尿病療養指導士取得
2006年:糖尿病看護認定看護師取得
2009年:ORAシュパンゲ/VHOシュパンゲ国際ライセンス
2012年:上級メディカルフースフレーゲリンドイツ研修終了
2015年:日本下肢救済足病学会認定看護師
2016年:日本静脈学会認定弾性ストッキングコンダクター取得
趣味
映画鑑賞  飼っている2匹の猫 Love

(2018年05月)

Act Against Amputation
-なくそう、下肢切断-

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Faculty Member/Clinical Reporter
Advisory Member

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