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糖尿病患者の運動療法:心肺機能が向上せずとも効果あり
2015年06月
 フィットネス(心肺持久力)の低下は2型糖尿病患者にとって心血管疾患の独立したリスク因子になることが指摘されているが、有酸素運動や筋力トレーニングといった運動では、心肺持久力が向上しなくても、2型糖尿病患者にさまざまな便益をもたらすことが新しい研究で示唆された。

 米テキサス大学サウスウエスタン医療センター(ダラス)の研究チームは、HART-D(Health Benefits of Aerobic and Resistance Training in Individuals With Type 2 Diabetes)研究に参加した2型糖尿病患者196例の健康記録を調査。その結果、運動を行った群では、運動しなかった群に比べて体脂肪率が低く、ウエスト周囲長が小さく、血糖コントロールが良好であることがわかった。

 この研究は、「Diabetes Care」オンライン版に6月17日に掲載された。

 この運動による効果は、有酸素運動、筋力トレーニング、あるいは両者の組み合わせを実施した人に認められた。また、心肺持久力に向上がみられなかった人でも、運動によるプラス効果が認められたという。

 論文著者の1人である同大学内科・臨床科学准教授のJarett Berry氏は、「運動能力の程度にかかわらず、こうした運動によって糖尿病管理の向上が認められた」と述べている。

 運動した人の約30%は、定期的な運動を行っているにもかかわらず心肺持久力が向上しなかった「非応答者(non-responder)」だった。しかし今回、運動を行った糖尿病患者の一部は、心肺持久力は向上しなかったものの、他の健康上での便益が得られていたことから、同氏は「このことは、非応答者の定義の範囲が狭すぎることを示唆しており、運動への応答が何を意味するのか、再考する必要がある」と指摘している。

 なお、著者らは、2型糖尿病患者への運動プログラムでは、血糖コントロールや体脂肪率、ウエスト周囲長が改善しているかを追跡すべきとの考えを示している。

Exercise May Have Benefits Beyond Fitness in Type 2 Diabetes

[2015年6月17日/HealthDayNews] Copyright© 2015 HealthDay. All rights reserved.

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