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糖尿病の進展に伴い認知症リスクが高まる
2015年07月
 糖尿病患者では、糖尿病が進展するに伴い、認知症発症リスクが高まることが、台湾での新しい研究で示唆された。詳細は「Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism」オンライン版に7月9日掲載された。

 研究を行った国立台湾大学公共衛生学院(台北)のWei-Che Chiu氏は、「糖尿病の進展に伴い、糖尿病合併症の併存数が増え、認知症リスクも増加することがわかった」と述べており、血糖コントロールが良好な状態では糖尿病に伴う精神的退化も予防できるとしている。

 同氏らは、50歳以上の新規糖尿病発症患者で、糖尿病治療薬を服用している43万1,178人を対象に、12年間追跡調査した、住民ベースのコホート研究を実施。糖尿病の重症度は、Diabetes Complications Severity Index(DCSI)にて評価した。糖尿病合併症には、失明、腎不全、神経障害などが含まれた。

 その結果、追跡期間中に、対象患者の6%が認知症と診断された。また、追跡終了時のDCSIスコアが高いほど、認知症発症リスクが有意に高まることが分かった。

 同氏は、「この研究は、糖尿病患者における血糖管理の徹底が重要であることを示している。新たに発症した糖尿病患者では、早期に糖尿病の進展を把握することで、その後の認知症発症リスクが予測できる可能性がある」と述べている。

 米国内分泌学会によると、全米で2,900万人以上が糖尿病に罹患しており、患者100人あたり21人が神経障害、27人が腎障害、29〜33人が網膜症などの目の障害を抱えているという。

Uncontrolled Diabetes May Boost Dementia Risk

[2015年7月9日/HealthDayNews] Copyright© 2015 HealthDay. All rights reserved.

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