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低出生体重と不健康な生活習慣で2型糖尿病リスク上昇
2015年07月
 出生時の体重が軽く、成人後に不健康な生活習慣があると、2型糖尿病発症リスクが有意に上昇するとの研究結果が、「BMJ」7月21日号に掲載された。

 研究を主導した米ハーバード公衆衛生大学院栄養疫学科准教授のLu Qi氏らは、「それぞれの因子単独よりも、低体重で生まれ、かつ成人後に不健康な生活を送っている人で、糖尿病発症リスクとの関連性が最も強かった」と述べている。

 低体重で生まれることが、成長後の2型糖尿病リスクにどのような影響を及ぼすのか−。米コーエン小児医療センター(ニューヨーク州)のPatricia Vuguin氏は、「倹約遺伝子仮説(thrifty gene hypothesis)で説明できるのではないか」と指摘している。

 この仮説とは、胎盤の栄養供給量が不足すると胎児は低栄養となり、子宮内の環境に胎児が代謝適応して低栄養でも生きられるように倹約型の体質になることを意味する。同氏は、「こうした児は成長後、高カロリー食や高脂肪食の豊富な環境に適応できず、2型糖尿病などの慢性疾患を発症しやすくなる」と説明している。

 Qi氏らは、今回、健康な男女約15万人を対象に、出生体重のほか、BMIや喫煙、身体活動度、飲酒、食事内容などの生活習慣因子を20〜30年間、前向きコホート研究で調査した。

 その結果、追跡期間中、1万1,709人が新たに2型糖尿病を発症した。また、低出生体重と成人後の不健康な生活習慣がそれぞれ糖尿病発症リスクと有意に関連し、さらに、両因子間には有意な交互作用が認められることがわかった。

 同氏らは、「2型糖尿病予防には健康的な生活習慣への改善が重要なのは明らかだが、この結果は、胎児期と出生後の2つの要因を同時に改善することで、さらなる予防効果が期待できることを示している」と説明している。

Low Birth Weight Tied to Higher Type 2 Diabetes Risk Decades Later

[2015年7月21日/HealthDayNews] Copyright© 2015 HealthDay. All rights reserved.

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