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「高強度で間欠的な運動」が2型糖尿病の心機能改善に有効
2015年09月
 脂肪燃焼に効果的とされる高強度インターバルトレーニング(HIIT)が、2型糖尿病の心構造や機能改善に有効な可能性が、新しい研究で示された。詳細は「Diabetologia」オンライン版に9月9日掲載された。

 研究を行った英ニューキャッスル大学のMichael Trenell氏とSophie Cassidy氏は、「HIITは心機能の改善と糖尿病管理の両方に効果をもたらすことが示唆されたが、興味深いことに、HIITのベネフィットは心臓の構造や機能改善のほうが大きいようだった」と述べている。2型糖尿病患者では、心疾患の症状を呈する以前から長期間にわたり心臓の構造や機能に影響が現れるが、この管理には身体活動が有効なことが知られている。

 今回の研究では、自転車エルゴメーターによる高強度の運動と負荷の低い回復時間を短時間で繰り返すHIITが、2型糖尿病の管理と心機能に及ぼす影響を調べた。対象は、2型糖尿病患者23人(45〜71歳)で、HIIT群(12人)と標準ケアを行う群(11人)の2群にランダムに割り付け、12週間観察した。

 その結果、最長90秒間の高強度運動が、強度の低い運動を長時間にわたって行うよりも心拍数を上昇させることがわかった。

 MRI検査や経口ブドウ糖負荷試験などで対象者の心臓の構造および機能、糖尿病の管理状況を評価したところ、HIIT群では、標準ケア群に比べて、心構造・機能が有意に改善したほか、肝脂肪が減少し、HbA1c値もわずかながら改善することがわかった。

 なお、HIITは、特に左心室にベネフィットをもたらしており、高強度運動後に左心室はより強く、より効果的に機能するようになっていたという。Cassidy氏らは、「運動が心臓に及ぼすこのポジティブな効果は、非常に論理的なもので、2型糖尿病患者に確実に届けるべきメッセージだ」と、この知見の重要性を強調している。

 また、同氏らは、「今回の知見から、運動は30分間も継続して行う必要はなく、短時間の高強度運動を繰り返すほうが心臓にはよいことが示唆された。より活動的になることが、文字通り、糖尿病管理の“心臓部”になると言えるだろう」と述べている。

Short, Intense Workouts May Help Hearts of Type 2 Diabetics

[2015年9月9日/HealthDayNews] Copyright© 2015 HealthDay. All rights reserved.

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