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殺虫剤への曝露が糖尿病リスクに関連
2015年09月
 殺虫剤への曝露が糖尿病発症リスクを高めることが、新しい研究で示唆された。21件の研究論文をレビューした結果、どのタイプの殺虫剤に曝露しても糖尿病全体のリスク61%上昇と関連しており、とくに2型糖尿病に関してはリスクが64%上昇していたという。

 専門家によると、糖尿病の発症には遺伝要因だけでなく環境因子も重要であることがわかっている。「今回の知見は、殺虫剤が糖尿病の原因であることを証明するものではなく、さらなる研究の実施が必要とされるが、糖尿病の発症に環境因子が重要な役割を担うというエビデンスに加えられるべきものだ」と、研究を行ったギリシャ、イオアニナ大学医学部のGiorgos Ntritsos氏と、英インペリアルカレッジ(ロンドン)のEvangelos Evangelou氏は述べている。

 両氏は、「今回のシステマティックレビューは、さまざまなタイプの殺虫剤への曝露が糖尿病リスクを高めるという仮説を支持するものだ」とし、「殺虫剤ごとの解析によると、一部の殺虫剤は他のものより寄与が大きいようだった」と結論づけている。

 この研究によると、クロルデン、オキシクロルデン、trans-ノナクロル、DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)、DDE(ジクロロジフェニルジクロロエチレン)、ディルドリン、ヘプタクロル、HCB(ヘキサクロロベンゼン)が、糖尿病のリスク上昇に関連していた。

 今回のレビューは、殺虫剤への曝露と糖尿病の関連を検討した21件の観察研究(対象者の合計は約6万7,000人)に基づくもので、今回は、2型糖尿病だけに焦点をあてた解析も実施された。なお、ほとんどの研究で、殺虫剤への曝露は信頼性が高いとされる血液または尿の分析で測定されていた。

 この知見は、スウェーデン・ストックホルムで開催された第51回欧州糖尿病学会議(EASD)年次集会で報告された。なお、学会で発表されたデータや結論は、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

Pesticide Exposure Tied to Diabetes Risk

[2015年9月16日/HealthDayNews] Copyright© 2015 HealthDay. All rights reserved.

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