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減量成功の鍵は、ダイエット法の「遵守率」
2015年10月
 脂肪の少ない肉や魚介類、豆類などを中心に摂取する「低脂肪ダイエット」は、他のダイエット法に比べて減量効果に優れるわけではないことが、新しい研究で示された。

 「長期にわたり減量を成功させるのに、低脂肪ダイエットは高脂肪ダイエットより効果的とは言えないことがわかった」と、研究を主導した米ハーバード大学医学部(ボストン)のDeirdre Tobias 氏は述べている。減量成功の鍵は、“どのダイエット法を行うか”よりも、“ダイエット法をどれだけ遵守できるか”にあるようだ。「ダイエット法を長期間続けることこそが、そのダイエット法で減量が成功するかどうかには重要だ」と、同氏は述べている。

 この研究は、米国糖尿病協会(ADA)および米国立衛生研究所(NIH)の援助を受けて実施され、「The Lancet Diabetes & Endocrinology」10月30日オンライン版に掲載された。

 Tobias氏らは、MEDLINEやEmbaseなどのデータベースを用いて抽出した、低脂肪食と高脂肪食の有効性を検討した53件のランダム化比較試験(RCT)のメタ解析を行った。これらのRCTの対象は約6万8,000人にのぼった。

 解析の結果、低脂肪食を摂取した対象者でも減量効果はみられたが、1年以上の追跡期間において、低脂肪食よりも低炭水化物食を摂取したほうが体重が約0.9kg多く減少していた。

 また、低脂肪食と高脂肪食の間で減量効果に差はなく、低脂肪食が減量効果に優れていたのは、一般的なダイエット法と比較した場合だけだった。なお、今回の研究における低脂肪食は、脂肪を厳しく制限したもの(カロリーの10%以下)からカロリーの30%の脂肪を認める緩やかなものまで幅広かった。

 この研究から得られる教訓は、「脂肪の多い食べ物を過剰に摂取しないこと」だと、Tobias氏は述べている。さらに、同氏は「数々の減量法があるが、その中で減量に最適な方法は1つだけとは限らない」と述べており、減量したい人は、自分の好みや文化に合った減量プログラムを見つけるとよいとアドバイスしている。

 米ワシントン大学(セントルイス)栄養学部長のConnie Diekman氏は、「ダイエット法と減量効果を比較した今回の知見は、先行の研究で示された結果と一致している。これらの結論は、減量はたった1種類の栄養素を制限することによる結果ではなく、各個人に適した方法によるカロリー管理で達成されるということだ」と述べている。

 同氏はまた、この研究にはいくつかの限界があるとも指摘している。中でも、今回のレビューに含まれる研究の多くは脱落率が高く、そのため、ダイエット法自体が遵守困難なものかどうかを判断するのが難しい点を挙げている。

 減量を成功に導くための同氏からの助言は、自分のライフスタイルに合った食事プランをデザインしてくれる栄養士に相談することだという。また、日常生活に運動を取り入れること、減量は応急措置ではなく健康面での長期的な目標とすべきことも付け加えている。

Low-Fat Diets No Better Than Other Plans: Study

[2015年10月29日/HealthDayNews] Copyright© 2015 HealthDay. All rights reserved.

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