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出生後早期の体重増加が1型糖尿病に関連
2015年12月
 ノルウェーの研究で、出生後1年間の体重増加が1型糖尿病リスク上昇と関連することがわかった。この期間の体重増加幅は平均で6kg(約14ポンド)だったが、体重増加が平均より1kg(2.2ポンド)増えるごとに、9歳までに1型糖尿病を発症するリスクが20%上昇したという。この知見は、「JAMA Pediatrics」オンライン版に12月7日掲載された。

 1型糖尿病は、インスリンを産生する膵β細胞が、自分自身の免疫系によって誤って攻撃される自己免疫疾患である。今回の研究を主導したノルウェー公衆衛生研究所(オスロ)のMaria Magnus 氏によると、1型糖尿病の環境因子は明らかにされていないという。

 同氏らは、ノルウェー母子コホート研究(Norwegian Mother and Child CohortStudy)およびデンマーク全国出生コホート(Danish National Birth Cohort)から、1998年2月〜2009年7月に出生した約10万人の新生児のデータを収集した。追跡終了時の児の平均年齢は、ノルウェーの研究で9歳、デンマークの研究では13歳だった。追跡期間中、1型糖尿病を発症したのはそれぞれの研究で146人、121人だった。

 この結果について、同氏らは、増加した体重とのバランスをとるために、さらに多くのインスリン産生をしようとする過度なストレスが膵β細胞にかかり、インスリン分泌の障害につながった可能性があると推測している。また、腸内細菌叢の変化が1型糖尿病リスク上昇につながる可能性も示唆されているとしている。

 ただし、同氏らは、生後1年間の体重増加は、1型糖尿病リスクに影響を及ぼす多くの因子の1つに過ぎないとし、このリスクを下げるために乳児の成長を妨げるような対応を行うことは推奨していない。また、同氏らは、これは観察研究の結果であり、これらの因果関係を証明するものではないとも述べている。

 米ニクラウス小児病院(マイアミ)のJoshua Tarkoff氏は、一般的に、両親や医師は、乳児の体重が生後1年間で十分に増えるかどうかを気にするものだが、「医師は、新生児に適切な栄養を与えつつ、体重が増えすぎないよう配慮すべきだ」と述べている。なお、同氏は、今回示された1型糖尿病と生後早期の体重増加の関連が、米国でも同様に認められるかどうかは不明だとしている。

Infant Weight Gain Linked to Possible Type 1 Diabetes Risk

[2015年12月7日/HealthDayNews] Copyright© 2015 HealthDay. All rights reserved.

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