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米国の食生活指針、個人に合わせた食事プランを推奨
2016年01月
 米国農務省(USDA)と米国保健社会福祉省(HHS)が合同で、2016年1月7日に発表した2015年版の「米国人のための食生活指針(2015-2020 Dietary Guidelines forAmericans)」では、これまでの指針とは異なり、摂取を推奨するあるいは控えるべき品目や栄養素を個別に記すのではなく、個人の生活習慣や嗜好に合わせた食事プランを選択すべきことが強調されている。

 また、糖類の摂取については、2010年の改訂時には過剰な摂取を控えるべきと記すにとどまっていたが、今回の指針では、糖類から摂取するカロリーを1日の総摂取カロリーの10%未満にとどめるべきとし、新たに数値制限を明らかにした。また、飽和脂肪によるカロリーは総摂取カロリーの10%未満に、食塩は1日2,300mg未満の摂取制限を推奨している。

 さらに、野菜や肉などの個別の食品に関する推奨には言及せず、個人のライフスタイルに適した健康的な食事プランを選択すべき点を強調し、「健康的な米国式の式食生活」「地中海食」「菜食主義」の3つを選択肢として提唱している。

 米デューク大学ダイエット・フィットネスセンター栄養部長のElisabetta Politi氏によると、食習慣の重要性を強調したのは、個別の食品ではなく食生活全般が健康や疾患リスクに影響を及ぼすとする考えのほか、一般の人もガイドラインに親しみやすくすることも狙いだという。「加工食品に頼らず、日々食べるものを素材から作ることが重要だ。冷凍野菜や洗浄包装済みの食品を使って自炊するのもよい」と、同氏は述べている。

 米国心臓病学会長のKim Allan Williams氏も、「食事中から余分な砂糖や脂肪を減らし、果物や野菜、全粒穀物などの加工されていない食品に置き換えるだけで、この指針の推奨を実行できる」と助言している。

 新しい指針で推奨される健康的な食生活には、以下のものを含む。

・何種類もの方法で食べられる(調理できる)野菜
・果物、とくにまるごとの果実
・全粒または半粒の穀物
・脂肪ゼロまたは低脂肪の牛乳、ヨーグルト、チーズ、強化豆乳飲料
・海藻や脂肪のない肉、脂身が少ない肉、卵、豆類、ナッツ類、種子類、大豆製品
・油脂類

 なお、アルコールを摂取する場合は、女性は1日1杯、男性は1日2杯までの適量での摂取を推奨している。

 現在、米国人が糖類から摂取するカロリーは、1日総摂取カロリーの13%に上り、その約半数が清涼飲料水やエナジードリンクからの摂取で、その他に菓子類(31%)、穀類(8%)、調理済みの食品(6%)からの摂取が挙げられる。

 また、飽和脂肪からのカロリーは、現状で総カロリー摂取量の11%であり、目標の10%を満たしている人は全体の3分の1未満に過ぎない。この飽和脂肪の35%はハンバーガーやピザなどの加工食品から摂取され、スナックや甘い菓子類、乳製品などにも多く含まれる。

 新しい指針では運動の重要性も強調しており、政府による運動ガイドライン(Physical Activity Guidelines)に従うよう推奨している。このガイドラインでは、成人は中等度の運動強度の有酸素運動を週に2.5時間、あるいは運動強度の高い有酸素運動を1時間15分行う、あるいはこれら2つを組み合わせるほか、筋力トレーニングを週に2日以上行うことも推奨している。

New U.S. Dietary Guidelines: Limit Sugar and Salt, Boost Fruit and Veggie Intake

[2016年1月7日/HealthDayNews] Copyright© 2016 HealthDay. All rights reserved.

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