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妊娠前のジャガイモ摂取量が妊娠糖尿病と関連する?
2016年01月

 妊娠する前にジャガイモを食べ過ぎると妊娠糖尿病を発症しやすい可能性が、新しい研究で示された。妊娠前にジャガイモを週に2〜4回、習慣的に摂取すると妊娠糖尿病の発症リスクが27%上昇し、週に5回以上の摂取では、妊娠前の肥満や他のリスク因子を調整後も妊娠糖尿病リスクは50%上昇していたという。

 「ジャガイモを多く食べる女性ほど、妊娠糖尿病リスクが高まることがわかった。ジャガイモは野菜に分類されているが、すべての野菜が健康的というわけではないようだ」と、責任著者である米国立小児保健発達研究所(NICHD)のCuilin Zhang氏は述べている。

 この知見は「BMJ」オンライン版に1月12日に掲載された。なお、今回の研究は、ジャガイモの摂取量と妊娠糖尿病リスクの関連を示しただけで、因果関係を示すものではない。

 ジャガイモは米、小麦に次いで世界で3番目に多く消費されている食品である。米国では妊娠可能な年齢層の女性の約35%がジャガイモを習慣的に摂取しているという。ジャガイモはビタミンCと食物繊維に富むが、単純糖質の含有量も多い。「単純糖質は消化されやすく、血中に吸収されやすい」と、Zhang氏は指摘している。

 そのため、ジャガイモを摂取すると血糖値が上昇しやすくなり、これによりインスリン抵抗性が促進し、2型糖尿病の発症につながりやすい。「とくに女性の多くは油で揚げて調理したフライドポテトを食べており、この油もインスリン抵抗性を促進している」と、同氏は説明している。

 同氏らは、1991〜2001年に行われた看護師健康調査(Nurses' Health Study;NHS)に参加した1万6,000人近くの女性のデータを収集し、妊娠糖尿病とジャガイモの摂取量との関連を調べた。10年間の追跡期間中、約2万2,000件の妊娠のうち約900件の妊娠糖尿病発症が認められた。

 その結果、食物摂取頻度調査票により4年ごとに評価したジャガイモの摂取量と妊娠糖尿病リスクに関連が認められた。また、週2回のジャガイモ摂取を同量の他の野菜や全粒穀物に置き換えると、妊娠糖尿病リスクが9〜12%低下することもわかった。

 米国立衛生研究所(NIH)によると、妊娠糖尿病は母体だけでなく、胎児や新生児にも低血糖症や呼吸障害などの合併症を引き起こしたり、胎児死亡や新生児の出産直後の死亡リスクを高める可能性もあるという。「妊娠を計画している女性はジャガイモの摂取量を減らす必要がある。母親が食べるものは、胎児の健康にも影響を及ぼす可能性があるからだ」と、同氏は述べている。

 米セントルイス大学(ミズーリ州)の産婦人科医であるRaul Artal氏も、ジャガイモの摂取量を減らすのは、妊娠を希望する女性の賢い選択だとしている。「慎重に、気をつけながら食べるなら大丈夫。ただし食べ過ぎないように」と助言している。

Pre-Pregnancy Potato Consumption Linked to Gestational Diabetes

[2016年1月12日/HealthDayNews] Copyright© 2016 HealthDay. All rights reserved.

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