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「糖尿病前症」認知度向上キャンペーン、米国でスタート
2016年01月

 「誰も糖尿病の発症をまぬがれない」――こんなスローガンのもと、米国で糖尿病前症の認知度向上を目指した新しいキャンペーンが始まった。

 米国疾病管理予防センター(CDC)によると、米国では成人の3人に1人以上、実に8600万人が糖尿病前症だという。糖尿病前症は、血糖値は高いが糖尿病と診断するほどではない状態で、高血糖状態が慢性的に続くことで2型糖尿病や心筋梗塞、脳卒中の発症につながるとされる。

 米国の2型糖尿病患者は約2,900万人に上り、成人人口の9%以上を占めている。「2型糖尿病の発症を阻止するには、糖尿病前症を十分に認識することが重要だ」と、米インディアナ大学医学部(インディアナポリス)のDavid Marrero氏は述べている。

 糖尿病前症のリスクは、ウェブサイト「DoIHavePrediabetes.org」上で簡単に判定できる。このツールについて、米クリーブランド・クリニックの内分泌科医であるMary Vouyiouklis Kellis 氏は「非常に簡便なもので、糖尿病前症や糖尿病リスクを素早く判定できる。これらのリスクが高いとわかれば、医師に相談しやすくなるかもしれない」と述べている。

 糖尿病前症患者のほとんどは、自身のリスクを知らずに過ごしている。糖尿病前症が未治療のまま放置されると、5年以内に3割が2型糖尿病を発症する。「問題の1つは、糖尿病前症や糖尿病は自覚症状が起こったときには手遅れの可能性が高いことだ」と、同氏は指摘している。

 しかし、生活習慣を是正するだけでも糖尿病予防につながる。「生活習慣を修正し、体重の5〜7%を減らすことができれば、糖尿病リスクは有意に低下する。1日30分の運動を週5日行うだけでもこのリスク低下に効果がある」と、同氏は述べている。

 米国では、糖尿病前症は公衆衛生上、最大の課題の1つと捉えられており、今回、CDCは米国糖尿病協会(ADA)、米国医師会(AMA)と協力して新しいキャンペーンを立ち上げた。広告を英語とスペイン語で表記し、ウェブサイト上では生活習慣改善に関するアドバイスを提示している。希望者には、生活習慣是正を継続するための助言を携帯メッセージで送っている

 AMA次期会長のAndrew Gurman氏は「まずは糖尿病前症であることを知るのが、糖尿病予防の第1ステップだ。糖尿病前症であることがわかったら、生活習慣改善の必要性などを医師に相談すべきだ」とコメントしている。

Check Your Risk for Diabetes, CDC Urges

[2016年1月21日/HealthDayNews] Copyright© 2016 HealthDay. All rights reserved.


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