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不眠の女性で2型糖尿病リスクが上昇する
2016年01月
 慢性的に睡眠不足の女性は2型糖尿病の発症リスクが高いことが、米ハーバード大学(ボストン)の研究で報告された。

 入眠困難や中途覚醒、睡眠時間が6時間未満の慢性的な睡眠不足、頻繁ないびき、睡眠時無呼吸、昼夜交代勤務など、睡眠に関わる問題が増えるほど女性の2型糖尿病リスクが上昇するという。この知見は「Diabetologia」1月28日オンライン版に掲載された。

 「睡眠障害のほかにも併存疾患がある女性は、糖尿病リスクが潜在的に高い。医師はこの問題にもっと注意を払うべきだ」と、研究を主導した同大学T.H.チャン公衆衛生大学院公衆衛生学部のYanping Li氏は述べている。

 米モンテフィオーレ医療センター(ニューヨーク市)臨床糖尿病センター長のJoel Zonszein氏(本研究には参加していない)は、この知見は、睡眠障害と2型糖尿病の関連を示しただけで因果関係を示すものではない点を強調しつつも、睡眠障害があると身体のホルモンバランスが崩れるため、2型糖尿病リスクが上昇するのは妥当な結果だとしている。

 Li氏らは、2000〜2010年の看護師健康調査(Nurses' Health Study;NHS)と2001〜2011年のNHS兇忙臆辰靴進胴饋予性13万 3,000人強のデータを収集した。ベースライン時に糖尿病、心血管疾患、がんをもつ女性は対象から除外した。

 10年間の追跡期間中、約6,400人が2型糖尿病を発症していた。解析の結果、睡眠に関わる問題が1つの女性は2型糖尿病の発症リスクが45%上昇していた。しかし、高血圧や抑うつ状態の有無、BMIを調整して解析すると、睡眠に問題がある女性の2型糖尿病リスクは22%の上昇に低下していた。

 また、睡眠に関わる問題の数が2つの女性はリスクが2倍に、問題が3つの女性はリスクが3倍というように、抱える問題の種類が増えるほど女性の2型糖尿病リスクは高まっていた。

 Zonszein氏は「現代人は、テレビやパソコンの前で何時間も過ごし、スマートフォンの操作に時間を費やすために良質な睡眠をとれていない。日中に活動し、夕方にはリラックスした時間を過ごし、夜は十分な睡眠をとるという1日の活動サイクルが崩れている」と指摘。「こうした生活サイクルが崩れることで、グルカゴンやエピネフリン、成長ホルモン、コルチゾルなどのホルモンとインスリンの関連に乱れが生じることが、糖尿病や肥満の要因の1つとなる可能性がある」と、同氏は述べている。

Sleepless Nights Might Raise Women's Type 2 Diabetes Risk

[2016年1月28日/HealthDayNews] Copyright© 2016 HealthDay. All rights reserved.

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