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「肥満妊婦の新生児は太りすぎ」を裏づける新たなエビデンス
2016年03月
 過体重や肥満の母親から生まれた新生児は、出生時の体重が重い可能性が高いことを裏づける新しい知見が、「Journal of the American Medical Association(JAMA)」3月15日号に掲載された。3万人強の女性の遺伝データを解析した結果、肥満関連遺伝子変異の保有数が多い母親から生まれた新生児は体重が重い傾向にあることがわかった。

 今回の研究は、欧州、北米、オーストラリアで行われた18の研究に参加した女性3万人強の遺伝データに基づくもの。英エクセター大学のRachel Freathy氏らは、(妊娠前の)肥満や血糖、血圧、コレステロール、トリグリセライド(中性脂肪)の値に関する「遺伝的スコア」を算出した。たとえば、肥満に関連する遺伝子変異を多く保有する女性は、“肥満の遺伝的スコアが高い”と評価した。

 その結果、母親の肥満および高血糖の遺伝的スコアが上昇するに伴い、新生児の体重が増加していた。たとえば、肥満スコアの標準偏差が1ポイント増加すると(BMIで4ポイント上昇に相当)、新生児の体重が約57g増加するのと関連していた。

 一方で、高血圧に関連する遺伝子変異を多くもつ母親からは、体重が軽い新生児が生まれる傾向がみられた。収縮期血圧値の標準偏差が1ポイント増加すると(血圧値10mmHgに相当)、新生児の体重が約200g減少するのと関連していた。

 同氏は、この知見は、母親の肥満や高血糖が、新生児の体重増加を直接的に引き起こしている原因であることを示しており、「女性の体重はさまざまな生活習慣因子の影響を受けるが、遺伝的スコアはこれらの影響を受けない。そのため、単にBMIや血糖値、血圧値を測定するよりも、遺伝的な関連性はこれらの因果関係を示すうえで強固なエビデンスになる」と述べている。

 米レノックス・ヒル病院(ニューヨーク市)のJennifer Wu氏(本研究には参加していない)によると、高血圧の母親の胎児は発育が悪くなることから、今回示された母親の高血圧と低出生体重との関連性は当然の結果だとしている。また、同氏は、今回の知見を受けて、妊娠前から妊娠中にかけて適正体重を維持するほか、血圧値や血糖値などを定期的に測定し、これらを十分に管理することが重要だとの意見を述べている。

 なお、研究チームは今後、母親の体重と血糖値、血圧値が新生児のその後の成長に及ぼす影響についても検討する予定だという。

Mom's Weight, Blood Sugar Levels May Affect Newborn's Size

[2016年3月15日/HealthDayNews] Copyright© 2016 HealthDay. All rights reserved.

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