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肥満や妊娠糖尿病、胎児の過剰な発育は妊娠初期から始まる
2016年04月
 肥満や糖尿病を抱える母親から生まれる新生児は大きく育ちすぎ、場合によっては巨大児となるが、胎児のサイズは妊娠6カ月の時点で既に大きくなっていることが、英国の新しい研究で明らかにされた。この知見は、「Diabetes Care」オンライン版に4月7日掲載された。

 英ケンブリッジ大学のGordon Smith氏らによる今回の研究は、初回妊娠の妊婦4,000人強を追跡したもの。対象者のうち約4%が、妊娠28週以降に妊娠糖尿病と診断されていた。

 同氏らが、超音波検査により胎児のサイズを観察したところ、肥満妊婦では妊娠初期から胎児の急速な成長が認められ、妊娠20週までに胎児の腹囲が正常値を大幅に超える確率が、痩せている妊婦に比べて63%高かった。

 妊娠糖尿病の妊婦は、糖尿病をもたない妊婦に比べて、妊娠28週までに胎児が過剰に成長する確率が約2倍であり、また、肥満と糖尿病を合併した妊婦では、これらをもたない妊婦に比べてこの確率は5倍に上っていた。

 米国予防医療作業部会(USPSTF)によると、妊娠糖尿病の検査は妊娠24週以降に実施するよう推奨されている。しかし、米セントルイス大学(ミズーリ州)名誉教授のRaul Artal氏によると、米国産科婦人科学会(ACOG)は、肥満など妊娠糖尿病の発症リスクが高い女性は、より早期に検査を行うよう勧告しているという。

 同氏らが2013年に行った研究では、肥満女性が初回妊娠後に適度な減量を行うと、次の妊娠時に胎児が異常に発育するリスクが低減することが判明している。「妊娠と妊娠の合間が、減量に最適な時期だ」と述べる同氏は、妊娠中の健康的な食生活と運動習慣も重要であると強調している。ACOGの指針では、妊婦はほぼ毎日30分の運動を行うよう推奨している。

 Smith氏は、現時点で妊娠初期の糖尿病検査が広く普及する可能性は低く、今回の結果は「妊娠24週までにできるだけ検査するのがよい」と受け止められる可能性のほうが高いとの見方を示している。

 同氏は、肥満や妊娠糖尿病をもつ妊婦はとくに、妊娠中の食生活に配慮し、炭水化物を食べ過ぎず、食べる分量を制限し、新鮮な果物や野菜をたくさん摂り、妊娠中も活動的に過ごすようにアドバイスしている。

 また、Artal氏は、妊娠中の体重増加幅にも配慮すべきだと指摘しており、肥満女性で約5〜9kg未満、正常体重の女性では約11〜16kg未満とする米国の基準のうち、肥満女性では体重増加をもっと厳しく抑えるべきだと述べている。

Mom's Obesity, Diabetes May Spur Fetus to Grow Too Fast

[2016年4月7日/HealthDayNews] Copyright© 2016 HealthDay. All rights reserved.

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