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米国FDAが「栄養成分表示」の改正を発表
2016年05月
 米国食品医薬品局(FDA)は、国内で販売される食品包装上の栄養成分表示(Nutrition Facts)の改正を発表した。今回の改正により、「カロリー」と「1人前の量(Servings)」を強調し、「添加糖分(added sugar)」については1日に必要な摂取量に占める割合(%DV)のほか、何グラム(g)の糖分が添加されているかを表示することとした。

 「カロリー制限をしている場合、添加糖分で1日に必要なカロリーの10%を摂取していると、必要な栄養素を摂ることが難しくなる。これは、『米国人のための食生活指針(2015-2020 Dietary Guidelines for Americans)』の基礎となっている科学的エビデンスとも一致する」と、FDAは述べている。

 改正後は、1人前の量は、実際に米国民が食べ、飲んでいる量を反映したものになる。たとえば、複数の人数で分けて食べられるもの(ポテトチップスの大袋や約1Lのカップ入りアイスクリーム)では、1人前および1袋(1カップ)全体のカロリーと栄養成分を表示する。

 「一度に1袋全部食べたら、どれほどのカロリーや栄養素を摂取するのかがわかりやすくなる」と、FDAは説明している。現行の1人前の量は1993年に設定されたものだが、その後、摂取量には変化がみられている。たとえば、約600mLの炭酸飲料ボトルには、これまでの1〜2人分に代わり、1人分と表示したほうが実際の消費量を反映したものになるという。

 FDA長官のRobert Califf氏は、「米国人は20年以上にわたり栄養成分表示に信頼をおいてきた。この改正によって、消費者はより有意義な情報をもとに食品の選択ができるようになり、結果的に心疾患や肥満リスクの低減につながるものと考えられる」と述べている。

 肥満予防の施策を優先してきたミシェル・オバマ大統領夫人は、この表示変更について、「国内の食品に付される栄養成分表示の改正が確実なものとなり興奮している。これにより、すべての家庭に、健康的な選択を行ううえで真の変化がもたらされるだろう」と述べている。専門家らもこの改正を歓迎している。

 そのほかの変更点としては、『米国人のための食生活指針』に従い、塩分、食物繊維、ビタミンD の1日摂取量が更新される。1日摂取量は適正摂取量あるいは過度に摂取しない量の目安で、製造業者がラベルに表示する%DVの計算に用いられる。

 また、ビタミンDとカリウムは、欠乏すると慢性疾患リスクが高まる恐れがあるため、含有総量(g)および%DVを表示する。一方で、ビタミンAとビタミンCの欠乏症はまれであることから、これらの表示は必須ではなくなる。

 さらに、「脂肪由来のカロリー(Calories From Fat)」の表示は不要となる。脂肪分は量よりも種類が重要であるためで、総脂肪、不飽和脂肪、トランス脂肪の表記は必要となる。

 この新しい表示は2年後の2018年7月までに実施しなくてはならないが、売上金額が年間1,000万ドル(約11億円)未満の企業は、実施は2019年まで猶予されるという。

FDA Unveils Makeover of Nutrition Facts Label

[2016年5月20日/HealthDayNews] Copyright© 2016 HealthDay. All rights reserved.

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