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2型糖尿病患者のインフルエンザ予防接種、重症化予防に効果
2016年07月
 季節性インフルエンザワクチンを接種すると、2型糖尿病患者では、インフルエンザ流行期の入院率や死亡率が低減する可能性があることが、英国の新しい研究で示された。ワクチン接種を受けると、受けなかった場合に比べて、脳卒中や心不全、呼吸器障害による入院リスクが低減するという。

 論文筆頭著者の英インペリアル・カレッジ・ロンドンのEszter Vamos氏は、「この知見は、2型糖尿病患者などの基礎疾患をもつ高リスク集団での二次予防策として、インフルエンザワクチン接種の重要性を強調するものだ」と述べている。

 今回、研究者らは12万4,500人強の成人の2型糖尿病患者を対象に、インフルエンザワクチン接種による入院率や死亡率への影響を調べる後ろ向きの観察研究を行った。一般的に、2型糖尿病患者は心血管疾患リスクが高いとされる。

 2003年から7年間の追跡の結果、季節性インフルエンザワクチンを接種すると、接種しなかった場合に比べて脳卒中による入院率が30%、心不全による入院率が22%、肺炎またはインフルエンザによる入院率が19%有意に低下し、心筋梗塞による入院率も有意ではないものの19%低下することがわかった。全死亡率もワクチン接種により24%低下していた。

 今回の研究は、インフルエンザワクチン接種と入院率や死亡率低下との因果関係を証明するものではないが、これらの間には強い関連が示されたという。

 同氏は、今回の結果を踏まえて、「2型糖尿病患者では、季節性インフルエンザのワクチン接種を受けることで、主要な脳心血管疾患による入院リスクの低減といったベネフィットが得られることがわかった」と述べている。

 この知見は、「CMAJ」オンライン版に7月25日掲載された。

Flu Shot Tied to Fewer Hospitalizations, Deaths in Type 2 Diabetes Patients

[2016年7月26日/HealthDayNews] Copyright© 2016 HealthDay. All rights reserved.

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