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運動不足は糖尿病網膜症リスクを高める
2016年08月
 運動不足な糖尿病患者は、視力を失う可能性が高いかもしれない−。座りがちな生活を送る糖尿病患者では、三大合併症の1つである糖尿病網膜症の発症リスクが増加する可能性が、新しい研究で示された。

 米国立眼病研究所(NEI)によれば、高血糖状態が続くと網膜の血管が損傷を受け、血管が詰まったり、変形や出血を起こして糖尿病網膜症を発症するという。糖尿病網膜症は、糖尿病患者が失明に至るおもな原因となる。

 今回、運動不足が糖尿病網膜症にどのような影響を及ぼすのかを調べるため、米ミシシッピ大学のPaul Loprinzi氏が率いる研究チームは、2005〜2006年の全米健康栄養調査(NHANES)のデータを用いて、糖尿病患者282人の転帰を調査した。対象患者の平均年齢は62.2歳で、約30%(91人)は軽度〜重度の糖尿病網膜症を有していた。

 対象患者に加速度計を装着してもらい、日中の運動量を測定したところ、日中のうち平均8.7時間を座位で過ごしており、こうした座りがちな時間が1日60分増えるごとに、糖尿病網膜症のリスクが16%上昇していることがわかった。

 同氏は、座りがちな生活習慣と糖尿病網膜症リスクの関連性の一部は、身体不活動な生活によって心血管疾患リスクも上昇したことが影響している可能性を指摘している。

 米レノックス・ヒル病院(ニューヨーク市)の眼科医であるMark Fromer氏は、今回の結果は驚くべきものではないとしつつ、「座りがちな生活習慣が糖尿病網膜症の発症や進展に影響を及ぼすと結論づけるには、さらなる調査の実施が必要だ」と述べている。

 この知見は、「JAMA Ophthalmology」オンライン版に8月4日掲載された。

When Diabetes Strikes, Get Moving to Lower Risk to Eyes

[2016年8月4日/HealthDayNews] Copyright© 2016 HealthDay. All rights reserved.

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