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糖尿病患者の10人に6人が眼科検診を受診しない――米調査
2016年11月
 糖尿病は、重篤な眼疾患や失明などの合併症リスクが高いにもかかわらず、糖尿病患者の約3分の2は、年1回の眼科検診を受けていないことが、新たな研究で示された。

 米国では、成人の10人に1人が糖尿病患者だとされる。研究著者によると、糖尿病による失明は、眼科検診を年1回以上受診することで95%以上が防げるという。「失明は予防できることを糖尿病患者は自覚すべきだ。眼科検診の重要性について、もっと理解を深める必要がある」と、研究を主導した米ウィルズ・アイ病院(ペンシルベニア州フィラデルフィア)のAnn Murchison氏は述べている。

 この研究は、約2,000人の40歳以上の1型および2型糖尿病患者を対象に、後ろ向きに調査したもの。対象患者の55.5%は女性で、平均年齢は59.4歳であった。

 その結果、対象患者の58%が眼科検診を定期的に受診していないことがわかった。なかでも喫煙者の受診率は20%低く、糖尿病重症度が軽症で、眼の問題を抱えていない人はさらに受診率が低いことも判明した。

 一方で、糖尿病網膜症患者では眼科の定期受診率は30%高かった。糖尿病網膜症は、眼底にある網膜の細い血管が損傷を受けて変形し、出血や体液漏出が生じて視覚障害や最終的には失明を引き起こす。米国では糖尿病患者や働き盛りの年代の失明原因の第1位になっている。

 「糖尿病患者は、目に異変を感じるようになるまで眼科検診の受診を先延ばしにすべきではない。眼科の専門医の検診を受けることで、患者自身が無自覚な疾患の徴候を捉えることができる」と、米国眼科学会(AAO)臨床スポークスマンのRahul Khurana氏は述べている。

 なお、11月は、米国では糖尿病に合併する眼疾患の啓発月間とされている。今回の知見は、米シカゴで開催されたAAO年次集会で10月16日に報告された。なお、学会発表された知見は、査読を受けて専門誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

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[2016年11月10日/HealthDayNews] Copyright© 2016 HealthDay. All rights reserved.

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