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心不全リスクを低減する3つの因子とは?
2016年11月
 中年期の成人が肥満、高血圧、糖尿病を防ぐと、その後に心不全を発症するリスクが大きく低下することが新しい研究で報告された。45歳の時点で肥満、高血圧、糖尿病がない人では、これらのリスク因子をもつ人に比べて心不全発症リスクは86%低いという。

 「この研究は、健康的な生活習慣が心臓の健康によいことを示すエビデンスとなるものだ。よりよい生活習慣は、肥満や高血圧、糖尿病を防ぎ、ひいては心血管疾患の発症リスクを大きく低減することになる」と、研究を行った米ノースウェスタン大学フェインバーグ医学部(シカゴ)教授のJohn Wilkins氏は述べている。

 心不全は、心臓がからだ全体に行きわたらせるのに十分な量の血液と酸素を送り出せない状態で、米国の患者は約570万人と推定されている。米疾病管理予防センター(CDC)によると、心不全に至った患者の約半数は5年以内に死亡するという。

 今回の研究で、同氏らは米国で1948〜1987年に開始された4件の心臓研究のデータを分析した。45歳時点で心臓検査を受けた1万9,000人以上、さらに55歳時点で検査を受けた約2万4,000人について、その転帰を追跡した。

 その結果、45歳時点で検査した対象群では1,700人近くが、55歳時点で検査した対象群では約3,000人が心不全を発症した。

 男性では、45歳時点で肥満、高血圧、糖尿病をもたない人では、これらすべてのリスク因子を併せもつ人に比べて、心不全をきたすことなく生きられる期間が11年長く、女性では15年長いことがわかった。全体で平均すると、これら3つのリスクをもたない場合、男性では35年間、女性では38年間、心不全なく生存していた。55歳時点での解析でも、同様の結果が得られたという。

 また、これらの心不全リスク因子のなかでも糖尿病による影響が最も大きく、45歳時点で糖尿病がない人では、糖尿病をもつ人に比べて心不全のない生存期間が9〜11年長いこともわかった。

 米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授のGregg Fonarow氏は、「心不全を発症しても治療法はあるが、最も有効な戦略はやはり心不全を防ぐことにあることが明らかにされた」と指摘。「この研究は、高血圧や肥満、糖尿病を予防することが、心不全や心血管疾患、多額の医療費、若年死亡リスクを抑制するのに役立つことを示している」と述べている。

 米テキサス大学サウスウェスタン医療センター助教授のLona Sandon氏によると、肥満、高血圧、糖尿病をいずれも予防するためには、米国人の多くは健康的な食生活を含めた生活習慣を集中的に改善し、座りがちな生活を改めてもっと運動で身体を動かす必要があると強調している。

 この知見は、「JACC: Heart Failure」12月1日号に掲載された。

3 Keys to Cutting Your Risk of Heart Failure

[2016年11月28日/HealthDayNews] Copyright© 2016 HealthDay. All rights reserved.

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