HealthDayNews トップページへ メールマガジン無料登録
睡眠不足は腸内細菌叢を変化させる
2016年12月
 睡眠不足の状態になると、腸内細菌叢のバランスがくずれ、肥満や2型糖尿病などの代謝性疾患の発症につながる可能性が、新しい研究で示された。

 この研究は、適正体重の健康な男性9人に睡眠時間を制限してもらい、睡眠不足の状態が腸内細菌の種類の数にどのような影響を及ぼすのかを調べたもの。参加者には、最初の2日間は1晩で約4時間の睡眠をとってもらい、続く2日間は約8時間の睡眠時間で過ごしてもらった。

 その結果、睡眠不足の状態でも腸内細菌叢の多様性には変化はみられなかったが、既存の細菌群のバランスには変化がもたらされることがわかった。

 研究上席著者であるウプサラ大学(スウェーデン)のJonathan Cedernaes氏は、「こうした変化は、これまでの研究で、適正体重の人と肥満の人を比較した際に認められたいくつかの相違と一致している」と指摘している。

 また、睡眠不足ののちには、十分な睡眠時間をとった場合に比べて、空腹時や食後のインスリン感受性が20%ほど低下していることも判明した。ただし、論文筆頭著者のChristian Benedict氏によると、このインスリン感受性の低下は、睡眠不足後の腸内細菌叢の変化とは関連しておらず、1晩〜数晩の睡眠不足でインスリン感受性が低下する機序は、腸内細菌叢の変化を中心としたものではない可能性があると付け加えている。

 同氏らは、睡眠不足による体重増加やインスリン抵抗性といった健康への悪影響に、腸内細菌叢の変化がどういった影響を及ぼしているのかを検証する、さらなる研究が必要であると述べている。

 この知見は、「Molecular Metabolism」12月号に掲載された。

Sleep Loss Tied to Changes in Gut Bacteria

[2016年12月9日/HealthDayNews] Copyright© 2016 HealthDay. All rights reserved.

HealthDay
 「世界の糖尿病最前線」では米国で配信されている医療関連情報HealthDay Newsの中から糖尿病に関連したニュース記事を厳選し、日本語に翻訳・要約しお届けします。
HealthDay Newsの詳細へ

■最新ニュース

ニュース一覧へ ▶