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糖尿病合併患者ではがん化学療法による心臓損傷リスクが高まる
2016年12月
 糖尿病を合併するがん患者では、化学療法による心臓へのダメージが大きく、心不全リスクが高まる可能性のあることが、新しい小規模な研究で報告された。ドキソルビシンやエピルビシンなどのアントラサイクリン系抗がん薬による心毒性(心臓に悪影響を及ぼす毒性のこと)の報告例が増えていると、研究を率いたガルシア・デ・オルタ病院(ポルトガル)のAna Catarina Gomes氏は述べている。

 同氏によると、がんで死亡する人は近年では減少傾向にあり、今後は、がん生存者が心不全によって死亡するケースが増加するとしている。ただし同氏は、心毒性は、心不全に至る前の早期には可逆性であるという良いニュースもあることを付け加えている。

 今回の研究は、同病院のサーベイランスプログラムで対象とした83人のがん患者を追跡したもので、54人が乳がん、20人がリンパ腫、9人は消化器がんの患者であった。対象患者の平均年齢は52歳で、78%は女性であった。

 その結果、糖尿病を合併したがん患者では、心不全の早期兆候を示す確率が高かった。ただし、この研究は、糖尿病と化学療法による心臓へのダメージとの因果関係を証明するものではない。

 この知見は、2016年12月7〜10日にドイツのライプツィヒで開かれたEuropean Association of Cardiovascular Imaging(EACVI)のEuroEcho-Imaging会議で報告された。なお、学会発表された知見は、査読を受けて専門誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

 同氏は「がん患者は、生活習慣の改善や、必要があれば薬物治療によって心血管リスク因子を厳格に管理する必要があるだろう。しかし、もちろんではあるが、がんの治療が最優先であって、心血管リスクの予防のために化学療法を遅らせるべきではない」と述べている。

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[2016年12月16日/HealthDayNews] Copyright© 2016 HealthDay. All rights reserved.

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