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オンラインゲームで2型糖尿病患者の血糖コントロールが改善
2017年08月
 糖尿病の自己管理について学習できるチーム対抗のオンラインゲームに参加すると、2型糖尿病患者の血糖コントロールが長期にわたり改善することが新たな研究で示された。

 「Diabetes Care」8月8日オンライン版に掲載されたこの研究は、経口血糖降下薬を服用しても血糖コントロールが不良な2型糖尿病患者を対象としたもの。患者の自己管理教育用に特別に設計したオンラインゲームに参加した患者は、一般的な教育ゲームに参加した患者と比べてHbA1c値が長期にわたって改善されたという。

 論文筆頭著者の米ハーバード大学および米退役軍人省ボストン・ヘルスケアシステムのB. Price Kerfoot氏は「(自己管理教育用の)オンラインゲームに少しの時間を費やすだけで、糖尿病患者の健康に大きな影響を与える可能性がある」と述べている。

 この研究の対象は、経口血糖降下薬の服用にもかかわらずHbA1c値が7.5%(58mmol/mol;以下すべてNGSP値)以上の2型糖尿病患者456人。対象患者の半数を患者教育用のオンラインゲームを行う群に、残りの半数を一般的な教育ゲームを行う群(対照群)にランダムに割り付けて6カ月間続けてもらった。

 具体的には、患者教育用のオンラインゲームに参加すると、血糖管理や運動、長期的な合併症、薬物療法などに関する問題をメールや携帯アプリで週に2回、2問ずつ受け取ることができる。これらの問題に解答すると、患者は正解と解説を確認できる仕組みになっている。問題に正解するとチームにポイントが与えられ、個人戦にも参加できる。

 研究開始時および6カ月後、12カ月後のHbA1c値を測定したところ、患者教育用のオンラインゲーム群ではHbA1c値は研究開始時から12カ月後には0.74%(8mmol/mol)低下したが、対照群では0.44%(5mmol/mol)の低下にとどまっていた。特にHbA1c値が9.0%(75mmol/mol)を超える患者群でHbA1c値が最も低下したことが分かった。

 こうした結果について、Kerfoot氏は「治療しても血糖値が安定しない2型糖尿病患者でも、オンラインゲームに参加することで、新たに薬物療法を開始した場合と同程度のHbA1c値低下が認められた」と説明。研究開始から1年後の血糖値は目標範囲内には届いていないものの、「オンラインゲームをさらに続けることで、臨床的に意義のある血糖値の改善につながる可能性も考えられる」と期待を示している。

 研究を指導した米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院内科副部長のPaul Conlin氏は、オンラインゲームは学習に役立つだけでなく、参加した患者はゲームの時間を楽しみ、約9割が今後も続けたいと希望していたと指摘しつつ、「こうしたアプローチは糖尿病以外の慢性疾患にも応用できる可能性がある」とコメントしている。

Online Game Helps Those With Diabetes Control Blood Sugar

[2017年8月8日/HealthDayNews] Copyright© 2017 HealthDay. All rights reserved.

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