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妊娠糖尿病と妊娠高血圧で夫婦の糖尿病リスク上昇
2017年11月
 妊娠糖尿病や妊娠高血圧を発症した女性は、その後に糖尿病や高血圧、冠動脈疾患などを発症するリスクが高まるが、興味深いことにその夫も将来、糖尿病になるリスクが高いことが、「American Journal of Epidemiology」11月15日号に掲載されたカナダの研究で報告された。また、妊娠糖尿病と妊娠高血圧のいずれか一方を発症した女性と比べて、これらが併存した女性では特に心血管代謝疾患のリスクが上昇することも分かった。

 この研究は、ケベック州に在住し、1990〜2007年に子どもを一人出産した20〜44歳の女性のうち、糖尿病や高血圧の既往がなく、出産から6ヵ月以内または退院時に妊娠糖尿病と診断された女性とその夫(3万1,719組)および妊娠糖尿病のない女性とその夫(3万1,719組)の計6万3,438組の夫婦を対象としたもの。対象者を妊娠糖尿病と妊娠高血圧の有無別に分けて、その後の糖尿病と高血圧のほか、冠動脈疾患や冠動脈バイパス術(CABG)、血管形成術、脳卒中、頸動脈内膜剥離術といった心血管アウトカムや全死亡を産後12週から2012年3月まで後ろ向きに追跡した。

 平均で13年間追跡した結果、妊娠糖尿病または妊娠高血圧のいずれか一方を発症した女性は、これらを発症しなかった女性と比べてその後の糖尿病リスクは14.7倍であり、両方を発症した女性ではリスクは36.9倍に上っていた。また、妊娠糖尿病または妊娠高血圧のいずれか一方を発症した女性の夫も、その後の糖尿病リスクは1.2倍、両方を発症した女性の夫は1.8倍であった。

 その後の高血圧の発症リスクについても同様に、妊娠糖尿病または妊娠高血圧のいずれか一方を発症した女性は、これらを発症しなかった女性と比べてリスクは1.9倍で、両方を発症した女性では5.7倍であった。一方で、高血圧リスクについては、女性の夫におけるリスク上昇は認められなかった。

 なお、心血管疾患や全死亡のリスクについては、妊娠糖尿病または妊娠高血圧のいずれか一方を発症した女性のリスクは1.4倍、両方を発症した女性では2.4倍であった。

 論文の筆頭著者であるマクギル大学ヘルスセンター(カナダ)のRomina Pace氏は「この研究結果によると、医師は糖尿病や高血圧リスクが高い妊婦を早期に見つけ出し、その後のリスクを低減するために生活習慣の是正を指導する必要がある」と述べている。

 さらに、妊娠糖尿病や妊娠高血圧を発症した女性の夫もその後の糖尿病リスクが高まっていた結果を踏まえて、「夫婦でリスクが共有されることが示されたのは重要な知見だ。生活習慣の是正を長く続けていくには、家族同士で協力して取り組むことが大切になることを示している」と同氏は付け加えている。

Diabetes, High Blood Pressure While Pregnant Spells Trouble Later On
Abstract/Full Text
[2017年11月22日/HealthDayNews] Copyright© 2017 HealthDay. All rights reserved.

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