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若くて活動的な1型糖尿病患者でも筋力が低下する?
2018年04月
 若くて日常的に運動量が多い1型糖尿病患者でも、骨格筋中のミトコンドリアの構造や機能には変化が生じており、筋肉の質や筋力に低下がみられることが、「Diabetologia」4月18日オンライン版に掲載の論文で報告された。こうした骨格筋中のミトコンドリアの変化は、1型糖尿病患者の代謝が悪くなったり、血糖コントロール不良につながると考えられるという。

 この研究は、カナダ糖尿病協会(Diabetes Canada)の推奨よりも運動量が多い若年成人の1型糖尿病患者と、年齢や性、BMI、身体活動レベルを一致させた健康な対照群(それぞれ12人)を対象としたもの。研究者らは今回、エネルギー産生に重要な役割を担い、「発電所」とも呼ばれるミトコンドリアに着目し、対象者の太腿外側の筋生検を実施し、骨格筋の中のミトコンドリアを詳細に解析した。

 解析の結果、1型糖尿病患者の骨格筋の中のミトコンドリアには構造的にも機能的にも変化が認められ、対照群と比べてエネルギー産生が少なく、細胞を傷つける活性酸素の発生も増えていること分かった。

 研究者らは、こうしたミトコンドリアの変化によって代謝が悪くなり、血糖コントロールが不良になるほか、身体的な障害が現れる時期が早まることにもつながるとし、「筋力の低下は神経障害や心臓病、腎機能障害と同様に1型糖尿病の合併症に数えるべきだ」と述べている。

 論文著者の一人、マックマスター大学(カナダ)教授のThomas Hawke氏は「今回の結果から、糖尿病患者はたとえ運動量が多くても、筋肉には血糖コントロールに悪影響を与える変化が生じることが分かった。こうした変化が身体的な障害が生じる時期を早める要因であることが分かれば、早期に対処することができるだろう」と述べている。

 また、共著者の一人であるヨーク大学(カナダ)准教授のChristopher Perry氏は「骨格筋は最大のエネルギー代謝器官であり、血液中のブドウ糖を取り込んで血糖調節に大きく関わっていることから、できる限り骨格筋の質を保つことが重要だ」と指摘。今回の結果は、1型糖尿病患者の運動に関するガイドラインを見直す必要性を示唆していると付け加えている。

Add Muscle Weakness as Another Cost of Type 1 Diabetes

Abstract/Full Text
Altered mitochondrial bioenergetics and ultrastructure in the skeletal muscle of young adults with type 1 diabetes

[2018年4月18日/HealthDayNews] Copyright© 2018 HealthDay. All rights reserved.

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