HealthDayNews トップページへ メールマガジン無料登録
妊娠前の心肺持久力が高いと妊娠糖尿病リスク減
2018年04月
 妊娠前に心肺持久力(心肺フィットネスともいう)が高い女性は妊娠糖尿病になる可能性が低いことが、「Medicine & Science in Sports & Exercise」3月8日オンライン版に掲載された研究で示された。

 妊娠糖尿病とは、これまで糖尿病を発症していない女性において妊娠中に初めて発見される糖代謝異常を指す。妊娠糖尿病の女性は産後に2型糖尿病を発症するリスクが高まることから、産後も定期的な健診を受ける必要があるとされる。米疾病対策センター(CDC)の調べでは、米国では妊婦の14%に妊娠糖尿病が認められるという。

 この研究は、若年成人を対象に冠動脈リスクを調べた観察研究であるCARDIA(Coronary Artery Risk Development in Young Adults)研究に参加し、ベースライン時(1985〜1986年)または出産前に糖尿病を有さない女性1,333人を対象としたもの。トレッドミルを用いた漸増負荷試験でベースライン時の心肺持久力を評価し、また、アンケート結果を用いて1日当たりの中強度以上の身体活動とテレビ視聴時間を推定し、妊娠糖尿病リスクとの関連を調べた。

 25年以上の追跡期間中に164人の女性が妊娠糖尿病を発症した。解析の結果、ベースライン時の心肺持久力が1標準偏差(SD;2.3METsの運動量に相当)増えるごとに妊娠糖尿病リスクは21%低下することが分かった。一方で、ベースライン時における1日当たりの中強度以上の身体活動およびテレビ視聴時間と妊娠糖尿病リスクとの間に関連はみられなかった。

 これらの結果を踏まえて、論文の筆頭著者である米アイオワ大学のKara Whitaker氏は「一般的に女性は妊娠すると食生活や運動に気を配るようになるが、今回の研究は、妊娠する前から健康的な生活を送り、身体を鍛えておく必要があることを示している」と述べている。同氏によると、妊娠前には早歩きなどの中強度運動やジョギングなどの高強度運動を1日30分、週に5日、計150分行うことで心肺持久力を高めることができるとアドバイスしている。

Get Fit to Cut Your Diabetes Risk During Pregnancy

Abstract/Full Text
Pre-Pregnancy Fitness and Risk of Gestational Diabetes: A Longitudinal Analysis

[2018年4月27日/HealthDayNews] Copyright© 2018 HealthDay. All rights reserved.

HealthDay
 「世界の糖尿病最前線」では米国で配信されている医療関連情報HealthDay Newsの中から糖尿病に関連したニュース記事を厳選し、日本語に翻訳・要約しお届けします。
HealthDay Newsの詳細へ

■最新ニュース

ニュース一覧へ ▶