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減量が必要な2型糖尿病患者は服用中の薬に注意、米専門家会議が指針
2018年10月
 肥満を合併した2型糖尿病患者は体重を減らすべきだが、服用中の糖尿病治療薬が原因で減量がうまくいかないケースも多いと米国糖尿病教育者会議(AADE)は注意を促している。AADEは今年8月に、糖尿病療養指導士など専門職向けに糖尿病患者の肥満対策をまとめた指針を発表した。肥満を伴う糖尿病患者の減量を妨げる要因に服用中の治療薬の可能性が挙げられることから、こうした患者では薬剤選択に留意する必要があるとしている。

 この指針は、肥満を合併した糖尿病患者に対する食事療法や運動療法、薬物療法、減量手術などの要点をまとめたもので、肥満を合併した糖尿病患者に対しては、体重増加をもたらさない血糖降下薬を選択することが望ましいとしている。

 取りまとめに当たった米ウエストチェスター大学のPatricia Davidson氏は「糖尿病治療薬の服用は血糖コントロールに不可欠であり、服用を中止すべきではない。減量がうまくいかない場合は、患者は主治医に違う治療薬や治療方法がないかどうか相談してほしい」と述べている。同じく作成に携わった米オクラホマ大学薬学部のKatherine O'Neal氏は、減量がうまくいかないのは別の理由がある可能性もあるとして、「糖尿病の管理や減量を成功させるには個々の患者に適した方法を選ぶ必要がある。その選択には糖尿病療養指導士の助言が有用だろう」と指摘している。

 AADEは指針で、肥満を合併した2型糖尿病患者向けに運動や食生活で留意すべき点などをまとめている。これらは糖尿病予備群の人にとっても2型糖尿病への進展を遅らせたり、予防するのに役立つ内容となっている。

 AADEはまず運動療法の重要性を指摘している。それによると1週間に150分以上(1日に約22分)の運動が推奨され、1週間に300分(1日約43分)程度の運動を目指すことを勧めている。

 運動を続けるには楽しみながら行うのが大切で、仲間と一緒に行ったり、犬の散歩に出かけるのもよいとしている。買い物の際にはスーパーの中を歩き回ったり、洗濯をする際に階段を上り下りするなど日課をこなしながら運動するように工夫することも勧めている。

 また、運動とともに食生活も重要で、食物繊維が豊富な食品を積極的に取るように勧めている。こうした食品は血糖値を下げ、減量にも役立ち、減薬にもつながることから、1日に25〜30gの食物繊維を摂取し、このうち10gは果物や野菜から取るのが望ましいとしている。

 さらに、食生活や運動状況を記録する携帯用アプリなどの活用もモチベーションを保つのに役立つとしている。その際には一人で取り組むのではなく、患者同士でオンラインや対面のサポートグループでつながることも勧められる。なお、減量手術は選択肢の一つになるが、適応とされるのは重度の肥満患者に限られる上に、手術には重大なリスクも伴うと指摘している。

Diabetes Can Make Weight-Loss Harder. Here's Help
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[2018年10月14日/HealthDayNews] Copyright© 2018 HealthDay. All rights reserved.

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