HealthDayNews トップページへ メールマガジン無料登録
「体重を毎日測定すべき」に賛否両論、AHA
2019年01月
 今年こそ痩せようと誓い、スタート地点の体重を測るために体重計に乗ったという人は少なくないだろう。では、ダイエットをする人はどのくらいの頻度で体重を測るべきなのだろうか? その答えは単純ではないようだ。米国心臓協会(AHA)によれば、体重を測定する頻度は専門家の間でも意見が分かれているという。

 その一人で、米ダラスにあるクーパー・クリニックの栄養士でウェルネス・コーチも務めるMeridan Zerner氏は「誰にでも当てはまる方法はない(no one size fits all)、というのがわれわれの考えだ」と話す。同氏は「大半の研究では、体重は毎日測ることが望ましいとされているかもしれない。しかし、毎日測ることで自信をなくし、前向きな姿勢になれないのであれば、週に1〜2回でも良い」と述べている。

 2018年11月に開かれたAHAの年次集会では、毎日の体重測定が体重管理に有益とする研究結果が発表された。1,042人の成人を1年間にわたり追跡した結果、週に1回以下の頻度で体重を測った人では体重が減らなかったのに対し、週に6〜7回測った人では、体重が平均で1.7%減少したことが分かった。

 この結果について、米セント・ルーク・ヘルスシステム・ハンフリーズ糖尿病センターのAmy Walters氏は「こうした行動はセルフモニタリングと呼ばれ、あらゆる種類の行動変容に適用できるエビデンスに基づいた方法の一つだ」と指摘する。同氏は「自分の行動の変化を把握することは、責任感を持つようになるだけでなく、フィードバックを得てモチベーションの源にもなる。つまり、“計画通り実行すれば、変化は本当に現れる”ということが理解できるようになる」と説明している。

 ただし、頻繁に体重計に乗り過ぎると、体重のことが頭から離れなくなってしまうこともある。Walters氏は「測定値にこだわり過ぎず、体重の変化に注目することが重要だ。体重を毎日測定しても変化がみられないと、気分が落ち込んだり、モチベーションが落ちたりする可能性がある」と指摘する。健康的な生活習慣や減量をテーマに4冊の著書がある米メリーランドの医師、Pamela Peeke氏も、Walters氏の意見に同意し、「体重を毎日測るのは減量目標の達成に有用だが、それにより不安を感じるのであればやめた方がよい」と話している。

 不安やモチベーションの低下には、いくつかの要因が関与すると考えられる。体重計の種類や測定するタイミングが違うと測定値にも影響するため、専門家らは同じ体重計で、毎日同じ時間帯に測ることを勧めている。Zerner氏によれば、「朝起きたらまず測定するのがベスト」だという。

 また、Walters氏は「同じ体重計でも水分の摂取量やホルモン値、身体活動量などに応じて測定値が上下する可能性もある」と説明し、数字にこだわり過ぎないでほしいと呼び掛けている。一方、Zerner氏は、体重計はたくさんあるツールの中の一つに過ぎないとしながらも、体重測定はフィードバックになり、自分の健康状態に気を配るきっかけになるとしている。その上で、同氏は、体重だけでなく、体脂肪率とウエスト周囲長も測ることが望ましいと助言している。

原文

[2019年1月2日/American Heart Association]
Copyright is owned or held by the American Heart Association, Inc., and all rights are reserved. If you have questions or comments about this story, please email editor@heart.org.

HealthDay
 「世界の糖尿病最前線」では米国で配信されている医療関連情報HealthDay Newsの中から糖尿病に関連したニュース記事を厳選し、日本語に翻訳・要約しお届けします。
HealthDay Newsの詳細へ

■最新ニュース

ニュース一覧へ ▶