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糖尿病患者の負担軽減に持続血糖測定が有用、米専門家のアドバイス
2019年02月
 糖尿病患者は、自分の血糖値を常にモニタリングする必要があるが、その作業は容易ではない。しかし、米ジョスリン糖尿病センター成人糖尿病センターのElena Toschi氏は、患者の中には、持続血糖測定(CGM)を活用することでその負担が軽減されるかもしれないと、助言している。

 CGMはもともと、1型糖尿病患者が1日を通して血糖値をモニタリングするために考案されたもの。血糖センサーと受信機を備え、運動やストレス、食事、睡眠など血糖値に影響する因子を追跡するように設計されている。CGMは開発当初よりも使いやすくなっており、今では2型糖尿病患者の間でも使用が増えている。Toschi氏は「70歳代の高齢であっても、CGMを非常にうまく活用している患者は多い」と話している。

 Toschi氏によれば、CGMは低血糖リスクが高いか、HbA1c値が7%未満を達成できない全ての1型糖尿病患者に推奨されている。HbA1cは、過去2〜3カ月の平均血糖値の指標である。同氏は「CGMは、血糖値が高い場合だけでなく、危険なほど低い場合にも知らせてくれる。1型糖尿病患者の多くは、無自覚のうちに低血糖を引き起こしており、意識を失うまでその状態に気づかない」と説明している。

 2型糖尿病患者の中でも、特にインスリンを1日に複数回、注射する必要がある人や、気づかないうちに原因不明の高血糖や低血糖を起こす患者において、小型で精度の高い新しいデバイスは、より便利なツールとなる。

 また、厳密に血糖コントロールを行う必要がある妊娠糖尿病の女性にとっても、CGMは重要な手段となる。CGMを使用することで、食事についてもリアルタイムにフィードバックが得られ、何をいつ食べるべきかを判断する助けにもなる。

 ただ、糖尿病であることを他の人に知られるような機器を身に着けたくないという患者もいる。Toschi氏は「この装置を着用すると糖尿病であることを目立たせてしまうという側面もある。そのため、CGMを使用するかどうかは、それぞれの患者の判断に委ねられる」と述べている。

 さらに、同氏は「糖尿病患者の中には、自分の血糖値を1日中、見続けるのを好まない人もいるだろう」と述べ、「5分ごとにフィードバックがあるのは不安と心的ストレスをもたらし、かえって逆効果になる」とも指摘している。

 なお、これらの機器の費用はメディケア(公的医療保険制度)でカバーされるが、加入している保険でカバーされない場合には、手ごろな価格のモデルという選択肢もある。ただし、センサーやそれを覆う保護剤など、継続的に自己負担となる費用についても考慮する必要がある。また、Toschi氏は、まずは主治医や資格のある糖尿病療養指導士に相談するよう助言している。

原文
Press Release

[2019年2月9日/HealthDayNews] Copyright© 2019 HealthDay. All rights reserved.

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