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若年発症2型糖尿病患者で心血管疾患リスク増、死亡リスクの増加も
2019年04月
 2型糖尿病患者の死亡率や心血管疾患の発症率には、診断時の年齢が大きく影響し、これらのリスクは40歳になる前に診断された患者で最も高い可能性があることが、英グラスゴー大学代謝医学教授のNaveed Sattar氏らの研究で明らかになった。研究の詳細は「Circulation」4月8日オンライン版に掲載された。

 Sattar氏らは今回、1998〜2012年にスウェーデン全国糖尿病レジストリに登録された2型糖尿病患者31万8,083人と、年齢や性などをマッチさせた2型糖尿病のない一般集団の対照群(約160万人)を対象に、中央値で5.63年間追跡して比較検討した。

 その結果、40歳になる前に2型糖尿病と診断された患者では、対照群と比べて脳卒中や心筋梗塞、心不全、心房細動と呼ばれる不整脈の過剰リスクが高く、死亡リスクも高いことが分かった。また、若年の女性患者では、同年代の男性に比べて心血管疾患の発症リスクや死亡リスクが高いことも明らかになった。

 一方、年齢が10歳上がるごとに、診断時の年齢と死亡や心血管疾患のリスクとの関連は弱まっていた。80歳以降に2型糖尿病と診断された高齢患者の死亡リスクは、糖尿病のない同年代の人と同程度であることが示された。

 Sattar氏は「今回の研究結果から、2型糖尿病の過剰リスクの差は、診断されたときの年齢が関連している可能性が示された」と述べている。また、同氏は「若年の2型糖尿病患者、特に女性の患者においてリスク因子をより積極的に管理する必要性が示された」と指摘している。一方、80歳以上の2型糖尿病患者については、「症状が認められない限りは、スクリーニングに費やす労力と医療資源は限定してもよいのでは」との見方を示している。

 さらに、Sattar氏は「今回の結果を踏まえると、糖尿病リスクが高い中年者では、発症を数年でも遅らせるために生活習慣の是正を行うことが推奨される」としている。なお、研究に参加した患者のほとんどが欧州の白人であったことから、「他の人種の2型糖尿病を対象に、診断時の年齢と心疾患や死亡のリスクとの関連を調べるため、さらなる研究を行う必要がある」と同氏は付け加えている。

[2019年4月9日/HealthDay News]

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