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患者・家族対象 - エッセイ・雑誌・機関紙、他
 コーヒーの医学(からだの科学primary選書1)

編著:野田光彦(国立国際医療研究センター病院糖尿病代謝症候群診療部部長)

 コーヒーはからだに良いのか悪いか?。古くは薬として、また宗教における修行の際などにも用いられたコーヒーは、その香りと覚醒作用からか、今でも“大人の飲み物”のようなわずかに危険な謎を秘めたイメージで、その魅力が語られることが多く、健康への影響という点でも少し前までは「からだに悪い」という危険性が指摘されることが多かった。しかし近年、多くの研究から、コーヒーがからだに良い影響を及ぼすこともあるとわかってきた。本書では、医師であり疫学研究の専門家である著者が、コーヒーに関連する健康への影響を解析した論文を多数紹介しつつ、“コーヒーの医学”を科学的にひもといていく。雑誌『からだの科学』で好評を博した同名の企画に新稿を加えたもので、「からだの科学primary選書シリーズ」第1弾として出版された。コーヒーと糖尿病、がん、消化器疾患、骨折、ストレス、自殺などとの関係を文献から判断していくという本書の内容は、単に展開が明快で読みやすいばかりでなく、マスコミやインターネットにあふれる医学情報に接したときに、現段階では「ここまでは言える」「まだなんとも言えない」「恐らくそうとは言えない」「全く反対の解釈もできる」といった科学的態度で理解する助けとなる。また、各項目ごとに関連文献が数多く示されているので、より深く知りたい人にはたいへん便利
以下、目次より。第1部 コーヒーと糖尿病・糖代謝/コーヒーと糖尿病の疫学、コーヒーの成分の糖代謝の薬理学、コーヒー・緑茶と糖尿病発症、カフェインの無自覚性低血糖防効果 第2部 コーヒーと血管病/コーヒー摂取と高血圧・虚血性心疾患の疫学、コーヒー摂取と脳卒中・中枢神経系疾患、脂質異常症、コーヒーと炎症 第3部 コーヒーと肝臓・膵臓疾患・がん/コーヒーと肝臓疾患の疫学、コーヒー・緑茶と肝臓がん、コーヒーと肝臓がん、コーヒー・緑茶摂取と膵がん、コーヒー摂取と血清尿酸値 第4部 コーヒーと消化管疾患・がん/コーヒー摂取と大腸がん、コーヒー・緑茶と胃がん、コーヒー摂取とピロリ菌・消化性潰瘍 第5部 コーヒーと諸臓器のがん/子宮体がん、卵巣がん、乳がん、膀胱がん、前立腺がん、肺がん、甲状腺がん/田中隆久・野田光彦 第6部 コーヒーと諸疾患/コーヒー摂取と骨折、コーヒー・紅茶と関節リウマチ、妊産婦とコーヒー・カフェイン摂取、コーヒー・ストレスと自殺、コーヒーとぜんそく、コーヒーと高カリウム血症 など。
●四六・218ページ 本体\1,900+税 2010年発行 日本評論社(03-3987-8621)
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 どうして人は病気になるのか 糖尿病 「進化」がもたらすもの

監修:野田光彦(国立国際医療センター 糖尿病代謝症候群診療部長)

 DVDと書籍のコラボレーションにより、2型糖尿病を多角的にとらえようとする企画もの。糖尿病の一般的な解説書とは趣を異にし、古代人類の歴史にまでさかのぼり糖尿病を掘り下げ、糖尿病人口が現在、世界中で爆発的に増加している原因を探り、近未来の治療法を測するという学際的な内容で、知的好奇心を存分に刺激する。約50分のDVDには、NHKスペシャルで放送された『病の起源 糖尿病〜想定外の「ぜいたく」〜』が収録されている。ナチス占領から解放されたオランダでその後に生じた平均血糖値の上昇、日本人女性のやせ指向と次世代における糖尿病増加の危惧など、興味深い事象が映像と音声にまとめられており、書籍とあわせて視聴すると、その意味するところがより強く印象づけられる。
以下、書籍の主な内容を抜粋。I. 世界をおびやかす糖尿病/データからうかびあがる日本の現状、想定外の「豊かさ」がもたらした病気、パピルスに記された糖尿病、世界一小さな「島」の発見 II. 糖尿病のほんとうのすがた/2型糖尿病発症のメカニズム、糖尿病のほんとうのこわさ、メタボリックシンドロームの真実 III. /人はなぜ肥満から逃れられないのか/食欲とのあくなき闘い、わたしたちはなにを食べてきたのか IV. 糖尿病患者の80%は太っていない!?/「飢餓の冬」が教えてくれること、日本の赤ちゃんが危ない!? V. 治療の原則はセルフコントロール/糖尿病治療の全体像、食事療法、運動療法、薬物療法 VI. 糖尿病の未来想図/超高齢化社会と糖尿病、世界糖尿病デーが問いかけること など。
●A5・64ページ(DVD 約50分) 本体\2,800+税 2010年発行 小学館(03-5281-3555)
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 私の糖尿病50年つぎの問題は何か
著者:後藤由夫(東北大学名誉教授、日本臨床内科医会会長)
 1970年に弘前大学教授、76年から88年まで東北大学第三内科教授を歴任した著者は戦時中から糖尿病の研究と治療に取り組みわが国の糖尿病臨床・研究草分けの一人として多くの輝かしい成果をあげた。本書はその50年間のさまざまな出来事を糖尿病ネットワーク(インターネットサイト)の60回を超える連載として書かれたものをこのたび加筆再編集したものである。著者の率直な語り口でわが国の糖尿病研究、臨床、学会・協会活動などの流れが見事に浮き彫りにされている。 以下、目次から。1章 診断基準もなく血糖をはかっていた/40分かかって血糖値、診断基準がない、魚インスリン など 2章 糖尿病の錠剤ができた/連理草から、インスリン治療で眼底出血、学会が設立、血糖降下薬時代の幕開け など 3章 米国と違っていた/米国での研究、アメリカ生活、小児糖尿病の苦難、子どもは産めないといわれた など 4章 前糖尿病期の異常や病態/前糖尿病期、ステロイド糖尿病、腎症と肝性糖尿病、神経障害に驚く など 5章 糖尿病ラットを作ろう/糖尿病ラットができた、糖尿病ラットの安定化、学会を弘前で開催 など 6章 糖尿病の防/薬で糖尿病を防、若い人達の糖尿病、協会の20周年、糖尿病の増減 など 7章 自律神経障害/自律神経障害1〜5、ARIの開発 など 8章 合併症の地域差/合併症の全国調査、α-GI、糖尿病の病期 など 9章 動脈硬化など/高血糖は動脈硬化を促すか 10章 その他/人間ドッグ、健診と防、食事療法、インスリン治療 など 巻末付録/カラーデータ版CD など。
●B5・190ページ(CD-ROM付き) 本体\4,800+税 2009年発行 創新社(03-5521-2881)
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 はちみつBlood〜糖尿病・重症の手前で気がついた漫画家の前向き生活日記〜

うみのやよい

 女性漫画家で2型糖尿病の著者が、自身の体験をブログで発してきたものを、描きおろしを加えて1冊にしたもの。肥満とダイエットを繰り返し、やがて糖尿病と診断され、診断後に初めて病気によるものだと気付いた自覚症状の数々、治療開始後に実感した体調の改善、自分なりの工夫による食事療法や運動療法、パートナーの理解の大切さとそれに対する感謝の気持ちなどが、全編マンガとしてまとめられている。糖尿病患者さんによる手記は少なくないが、文章のみではややもすると模範的な体験談になりがちなところを、漫画家らしい視点でユーモアとともに包み隠さず現されていて、読みやすい。糖尿病の患者さんだけでなく、糖尿病が疑われている人、パートナーが糖尿病の人、糖尿病家系をもつ人などが、糖尿病(とくに肥満に伴う2型糖尿病)を理解するのにも役立つ 
以下、目次より抜粋。糖尿病発覚/はじまりは突然に、はじまったものは仕方がない、義理と人情、血管を傷めるそうです、栄養指導、減らせばいいってもんじゃない、ゆっくり、お約束 糖尿病生活/駄目じゃない、ヒレカツもあり、基本に忠実、BMI、記録、交換、好き嫌い、自作、こんな暮らし、糖尿だから、楽しく行きましょう 激闘糖尿病/彼氏、どんだけー、はらぺこに勝るスパイスなし、症状について、怖い、低血糖、糖尿病と性生活 糖尿病回復 など。
●A5・144ページ 本体\1,100+税 2009年発行 宙出版(03-5228-4060)
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 写真と童話で訪れる インスリンのふるさとデンマーク

著:槇野博史

「人魚姫」や「マッチ売りの少女」などのアンデルセン童話のふるさとであり、インスリン製剤発展の地でもあるデンマークを舞台に、インスリン療法について、ごくわかりやすく説明した創作童話。インスリン療法に対する患者さんの心理的な障壁を研究する DAWN JAPAN study に加わる著者が、どうすれば患者さんにインスリンのことを抵抗なく理解してもらえるかを考えてきたなかで生まれたアイデアを、一冊にまとめたもの。本の前半は、著者自身が撮影したデンマークの首都・コペンハーゲンの街並、子どもたち大人たちの笑顔、おもちゃの兵隊そのままの衛兵、チボリ公園などのカラー写真と、その解説。数々の美しい写真と、きめこまやかで自然な文体が、読者を‘おとぎの国’ コペンハーゲンへと誘う。その余韻の中で、後半の童話へと読み進むと、物語の情景が色彩を帯び、内容を深く理解できる。あらすじは、10歳の少女とその祖父の二人がデンマークを旅行し、その中で祖父が自身の糖尿病について孫に語るというもの。童話とはいうものの、インスリンとはなにか、インスリン療法はどんなときになぜ必要なのかといったポイントが、十分に伝わってくる。添えられている温かいタッチのイラストも、本書が醸し出すやさしい雰囲気に欠かせない要素となっている。全体に、構成・デザイン等の細部に配慮が行き届いた、大変丁寧に作られた一冊といえる。インスリンを理解するために読むことももちろんお勧めだが、旅行ガイドを見るような気持ちで気楽に読んだとしても、デンマークという美しい国の一面を知るのに役立つだろう。
●B5変・79ページ 本体\2,000+税 2008年発行 メディカルレビュー社(03-3835-3049)
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