患者さんのほんね、医療者のホンネ
2013年07月16日
Q. 患者さんとのコミュニケーションで苦労していること、悩みなどをお聞かせください
A. 医師・医療スタッフのホンネ
- コミュニケーションがとりやすい=理解力が良い、とならないこと、自分なりのこだわりがある患者に治療のため協力をしてもらうことが難しい(日本糖尿病療養指導士)
- 何か不満や不安はありそうなのに、つかめないときに苦労している。(医師)
- やる気がない患者さんや結果が悪いことを人のせいにしたがる患者さんは指導がやりにくい。自分で目標を導き出せない患者さんは指導をやめると悪化する。(看護師、日本糖尿病療養指導士)
- 患者から嫌われてしまった。採血も会話も拒否。悩んでいます。(臨床検査技師)
- 他の医者に教育された患者さんは難しい(当院は2診制だが主治医性ではない)(医師)
- 糖尿病で精神疾患を併発する方が多く、精神科での内服との兼ね合い、きちんとした通院自体が難しくなる事が増えているように感じる。そうなるとコミニュケーションもはかりにくい。(管理栄養士)
- 一生懸命指導しても ドクターショッピングしている患者に向き合った時(薬剤師、日本糖尿病療養指導士)
- コミュニケーション取りすぎて診察時間が長くなる。(医師)
- 中には、検査の結果を聞くと、「聞いてどうする、聞くだけで、お前が治してくれるわけじゃないだろ、うるさい」と怒鳴る患者さんや名前を呼ぶとすぐに「いくら?」と会計をしてこちらの話しかけに全く答えてくれない患者さんもいて、どうしたらいいものかと悩んでいます。(薬剤師)
- こちらが、同じことばかり、話しているんじゃないかと心配なときがある私だけが、勝手にうまくコミュニケーションできているのではないか、相手に通じてないんじゃないかと思うことがある(医師)
- なかなか本心を出さない人は難しい(看護師、日本糖尿病療養指導士)
- いつも笑顔でおられ無理を言われない患者様は 本当に自分の気持ちを押し殺しておられます。本当の気持ちを表出していただくにはどうしたらよいのか。(看護師)
- 自分の病気についての意識が低い。自分の病気について軽く考えている人が多い。(准看護師)
- 患者さんの性格、また何を医療者側に求めているかが短時間では把握できずに上辺だけの対応になってしまう。身構えたり決めつけたりすることはしないように心がけているが、難しい。(看護師、日本糖尿病療養指導士)
- 運動や服薬にやる気のない方、コミュニケーションを初めから拒否する方に、どう接すればよいか困っています。(薬剤師)
- 押し付けているつもりはないが、自分の知識を与え続けてしまう。(看護師、その他:地域糖尿病療養指導士)
- 自己中心的で結果が思わしくない場合、責任を他者に転換する。(看護師、日本糖尿病療養指導士)
- 「医師に言われたから」「仕方ないから聞きにきた」という方(特に男性)は、食事は妻まかせだからと興味なさそうにされます。お酒のこととか、間食、食べ物の好物など話していると、打ち解けて話が進むこともありますが、あまり反応のない方には、一応指導はしますが、出来れば奥様と次回はきてくださいと言っています。相性というよりも、相手が自分の病気を治そうと意欲があるかないかの違いだと思います。糖尿病は特にそう思います。(管理栄養士、日本糖尿病療養指導士)
- 思春期の子たちとのコミュニケーションで苦労している。(臨床検査技師)
- ドロップアウトしないよう、気を付けて声掛けしているが中々うまくいかないケースもある。(管理栄養士、日本糖尿病療養指導士)
- 急いでいるからと説明を断られ、後から電話などで説明がなかったからわからないと問い合わせされるケースがある。こちら側も他の患者対応中で御希望に添えない場合患者を怒らせてしまうが、どう対処すべきか悩むことがあります。(薬剤師)
- 都合の悪いことをすぐ薬のせいにする患者さんとの対応は苦労する一因です。(薬剤師)
※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。
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