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2014年モルディブ共和国の青少年糖尿病キャンプについて(IFLからのレポート)

 オーストラリアで途上国の糖尿病患者さんを支援するインスリン・フォー・ライフ(IFL)より、「2014年ディアブモルディブズ国際青少年キャンプ」(モルディブ共和国)についてのレポートが届きましたので、ご紹介いたします。

 国際糖尿病支援基金は、この活動に賛同し、インスリン・フォー・ライフ(IFL)の活動を支援しています。



 モルディブ糖尿病協会主催による「ディアブモルディブズ国際青少年キャンプ」は、2014年12月18から22日の5日間、バンドス島リゾート&スパで行われました。青少年期にある13〜24歳の糖尿病患者を対象として、モルディブ国内で初めて、糖尿病キャンプが開催されました。

 「ディアブモルディブズ国際青少年キャンプ」では、食物と運動におけるインスリンとの関わり、カーボカウント、スポーツ(運動療法)、病気(シックデイルール)およびストレスが糖尿病に与える影響も学びました。
このキャンプの主な目的は、「糖尿病」が特別視されることなく、地域社会に普通に受け入れられ、糖尿病があっても心配することはない安心感を与えることでした。
また、参加者は、同じ病気を持つ患者さん同士の交流や、糖尿病の自己管理のためのプロセスを専門的な医療従事者の下で学び、糖尿病の自己管理について自信を得ました。



 私たちの使命は、青年期にある糖尿病患者が、活動的で健全な生活を築き、それを活かして維持し、楽しさに満ちたキャンプ体験を提供することです。
私たちは、糖尿病とともに生きていくための力として、青少年期にある糖尿病患者の自立を促すことに専心しています。


糖尿病キャンプの目標
  • ・人脈や人的・情報資源を提供し、糖尿病キャンププログラムを改善しかつ世界を視野に入れて展開する。

  • ・青少年期の糖尿病患者に、あらゆる状況下で糖尿病と共に生きるために必要な情報や技能を提供する。

  • ・青少年期の健康について意識し自信を持たせるプログラムを作成する。


1日目(2014年12月18日)
 1日目は、栄養とカーボカウント、摂取する食物に応じてインスリンの投与量を調整する方法を学びました。
1番目の授業はShilpa Joshi氏が担当しました。そして、糖尿病をコントロールする上で、運動や体を動かすことが、どのような位置づけとなるのか、2番目の授業はRuby Sound氏が担当しました。この日の最後に、 “ガンドゥフィラ(Gandufiila)”というモルディブの伝統的な遊びを行いました。 

2日目(2014年12月19日)
 検診プログラムを受けるためにスルスドゥ島へ行き、45名が検診を受けました。
検診プログラム の内容は以下の通りです。

  • ・糖尿病に関する情報の提供
  • ・医師による診察
  • ・血糖検査
  • ・血圧測定
  • ・BMI・体脂肪率測定
  • ・腹囲測定
  • ・糖尿病とリスク要因の検査
  • ・検診結果に関して、医師・エデュケーターから参加者一人一人に対し、1対1でのアドバイス

3日目(2014年12月20日)
 3日目はまず、ラジオ体操を行いました。この体操の授業はGlow Fit(エアロビクスのようなもの)のトレーナーであるMuaz氏が担当しました。インスリンポンプに関する授業はDhruvi Hasnani医師が担当しました。
この日の最後は、「思春期・青年期と糖尿病」と題し、Abdul Malik医師とNaila氏が担当しました。夜は、参加者それぞれが伝統文化の歌や踊りなどを披露しました。

4日目(2014年12月21日)
 フルフマレ島に行き、スポーツセンターの支援により様々なマリンスポーツ(ジェットスキー、バナナボート、カヌー、水上自転車、ジェットスキー)を楽しみました。この日の最後は、バンドス島リゾート&スパの観光をしました。

5日目(2014年12月22日)
 最終日は、糖尿病における心理社会的問題の授業を行い、Hameed氏(モルディブ共和国厚生省)が担当しました。この授業では、自尊心、自己責任、自制心、ストレス管理、疾患予防、コミュニケーション、意思決定、問題解決、批判的思考法、目標設定、記録管理、社会奉仕、指導力を発揮するための技術、チームワーク、および、動機付けを構築する方法を含むものでした。 最後は、閉会式が行われ、認定証が授与されました。余興もあり、このキャンプは盛大に幕を閉じました。

キャンプへの参加を証明する認定証が授与されました。

 参加した患者さんたちは、このキャンプでお互いの現在の状況や問題への取り組みについて、それらの課題の解決策を話し合い、解決するための機会を得ることができました。
専門家で経験豊富な進行役の人を通じて、日常生活で直面する重要な課題に止まらず、たとえ些細な問題と思えるようなことも、参加者の青少年たちに自覚できるようにしました。参加者たちは更に自信と自主性、そして糖尿病と共に生きるために必要な知識を得て、家路に着くこととなりました。

翻訳協力:渡邊岳様

【English】 DIABMALDIVES INTERNATIONAL YOUTH CAMP 2014 (“BE AWARE SHOW YOUR CARE”)

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加入者名:国際糖尿病支援基金口
※通信欄へ「フィリピンの糖尿病患者さん支援」とお書き頂きますようお願い致します。

関連サイト
2005年スマトラ沖地震と津波
インスリン・フォー・ライフ(IFL)オーストラリア
国際糖尿病支援基金

2015年06月
国際糖尿病支援基金
  • これまでに寄せられた寄付金
    1,956万265円 
  • これまでに実行した支援金
    1,941万7,033円 

(2024年04月現在)

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