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動眼神経麻痺
 糖尿病性神経障害の一種である単一性神経障害の症状としてよく現れるものです。左右の眼球の動きが一致せずに物が二重に見えたり、寄り目になったりします。

糖質 炭水化物

糖新生
 体内の蛋白質など糖以外の物質からブドウ糖が作り出されること。エネルギーを消費して血糖値が下がってくると、肝臓で糖新生が起こり血糖値が維持されます。

 新規透析導入患者者数の推移
〔わが国の慢性透析療法の現況。透析会誌
 48巻1号、1〜32ページ(2015年発行)より〕
透析療法
 腎臓の機能が低下したときに行うもので、機械を用いて血液中の老廃物を濾〈ろ〉過します。人工透析。
 糖尿病性腎症が進行し腎不全に至ると、透析療法の必要が出てきます。現在、国内で毎年1万数千人が糖尿病性腎症から透析療法を開始していて、この数は透析療法を始める原因のトップです。
 透析の方法として、血液透析と腹膜透析があります。血液透析は、週に3回前後通院し、その都度数時間かけて機械で血液を濾過する方法です。腹膜透析は、腹膜を利用して血液を濾過する方法で、患者さんが自分で透析液の管理などを行います。腹膜透析には通院回数が減り日常生活が縛られないなどのメリットがありますが、管理がよくないと感染を起こすことがあります。


糖代謝
 摂取した炭水化物の多くは消化吸収されブドウ糖となり、肝臓でグリコーゲンに変換して一旦貯蓄されます。身体活動でエネルギーを消費すると、肝臓はグリコーゲンを分解し再びブドウ糖を作り出して血液中に供給し、これがインスリンの作用を借りて細胞に取り込まれ、エネルギーとなります。このような体内での糖分の変化の過程・サイクルを糖代謝といいます。

糖毒性
 高血糖であること自体が、インスリン分泌を低下させインスリン抵抗性を高めるなどの悪循環を形成して、さらに血糖値を上げるように作用すること。2型糖尿病の治療は食事療法と運動療法が基本ですが、糖毒性が災いして高血糖になっていると考えられる場合には、一時的に薬物療法を行い糖毒性を解除して、血糖コントロールの改善を図ります。

 
 
糖尿病
 血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高い状態、「高血糖」が慢性的に続く病気。血糖値が高いと尿に糖が排泄されます。糖尿病という病名は、この現象から名付けられたものです。高血糖になる原因は、エネルギー源であるブドウ糖を細胞に取り込むときに必要な「インスリン」というホルモンの作用が低下して、ブドウ糖が血液中にあふれるためです。インスリンの作用が低下する原因として、遺伝的な要素や加齢、からだに負担となる生活習慣などがあげられます。高血糖自体には自覚症状があまりありませんが、治療せずにいると血管障害が起きて、合併症と呼ばれる病気を引き起こします。

糖尿病型 経口ブドウ糖負荷試験

糖尿病合併妊娠 糖尿病と妊娠

糖尿病食事療法のための食品交換 食品交換

糖尿病性○○○
 すべて「糖尿病性」を省いた語句(○○○の部分)を見出し語にあげています。(例)糖尿病性神経障害 → 神経障害

糖尿病性腎症の食品交換 食品交換

糖尿病と妊娠
 糖尿病で血糖コントロールがよくない状態で妊娠すると、巨大児が生まれたり、未熟児、奇形、流産など、生まれる子どもにさまざまなトラブルが起こります。また母体の側にも妊娠高血圧症候群や羊水過多症、合併症の急な悪化などが起こります。このため出産を希望する場合は、妊娠する前の段階で専門医に相談し、厳格な血糖コントロールをする「計画妊娠」の必要があります。なお、糖尿病でなかった女性でも、妊娠後に血糖値が高くなることがあり、これを「妊娠糖尿病」と呼んでいます。

 糖尿病の成因による分類と
インスリン作用不足の程度による分類の関係
右向きの矢印は糖代謝の悪化、左向きの矢印は糖代謝の改善をしています。
波線部分は、その状態になることが少ないことをしています。
〔日本糖尿病学会「糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告」より〕

 
糖尿病の分類
 糖尿病の分類は、発病の原因(インスリンの作用が不足する原因)による分け方と、病気の状態(インスリン作用不足の程度)による分け方があります。
 発病の原因(成因)による分類では、1型糖尿病、2型糖尿病、その他特定の型(原因遺伝子異常が解明されたタイプのものや糖尿病とは関係ない病気の影響による糖代謝異常など)に分けられます。
 病気の状態(病態)による分類では、インスリン依存状態とインスリン非依存状態に分けられ、インスリン非依存状態はさらに、高血糖是正にインスリン療法が必要な状態(インスリン分泌はある程度残っているので生存のためにインスリン療法が必須なわけではないが、インスリン療法以外では分な血糖コントロールができない状態)、インスリン療法が必要ない状態(食事療法や運動療法、または経口薬療法で血糖コントロール可な状態)に分けられます。
 なお、以前は IDDM(insulin dependent diabetes mellitus, インスリン依存型糖尿病)と NIDDM(non-insulin dependent diabetes mellitus, インスリン非依存型糖尿病)という分け方がありました。この分け方は、現在の病気の状態による分け方と同じ意味で、IDDM はインスリン依存状態(おもに1型)、NIDDM はインスリン非依存状態(おもに2型)に該当します。

糖尿病予備群
 糖尿病と診断されるほどの高血糖ではないものの、正常とはいえない血糖レベルにある人たちのこと。経口ブドウ糖負荷試験で「境界型」と判定された人が該当します。数年以内に糖尿病に移行する確率が高いので、定期的な検査が必要です。また、予備群の段階でも動脈硬化は進行しやすいので、できるだけ血糖値や血圧、血清脂質を正常域に近づけるようにします。
 なお、通常の健康診断では経口ブドウ糖負荷試験をせずに空腹時採血の検査で糖代謝を判定します。その場合、経口ブドウ糖負荷試験の基準では「正常域」とされる110mg/dL未満でも、100mg/dL以上の場合は「正常高値」と判定されます。糖尿病備群に近い状態と考えられるので、少し注意が必要です。

糖尿病療養指導士
 糖尿病患者に対し、熟練した療養指導を行うことのできるコメディカルスタッフ(医師以外の医療スタッフ)に対し認定される資格。日本糖尿病療養指導士認定機構によって全国統一の基準で認定される日本糖尿病療養指導士(CDEJ)と、地域ごとに認定される地域糖尿病療養指導士(LCDE)があります。

動脈硬化
 動脈の血管壁にコレステロールが溜まったり、石灰が沈着することで血管壁が硬く厚くなり、血管内径(血液が流れる部分)が狭くなること。虚血性心疾患や脳血管障害などの原因です。動脈硬化を促す危険因子として、肥満、脂質異常症、糖尿病、高血圧、喫煙、加齢、性差(女性よりも男性)、精神的ストレスなどがあげられます。

糖輸送担体
 細胞膜の面にあって、細胞の外側に存在するブドウ糖を細胞内部に取り込む働きを担っている膜蛋白質。いくつかのタイプが見付かっていて、そのうちとくに GLUT4 というタイプとインスリン抵抗性の関係について研究が進んでいます。

糖類
 糖類はその造から、単糖類、少糖類(二糖類または三糖類。単糖が二つ三つ結合しているもの。オリゴ糖)、多糖類に分けられます。単糖類より少糖類、少糖類より多糖類のほうが、体内での消化吸収に時間がかかります。ブドウ糖は単糖類、砂糖(蔗〈しょ〉糖)は二糖類、澱粉〈でんぷん〉あるいはグリコーゲンなどは多糖類です。

糖類水解酵素阻害薬 α-グルコシダーゼ阻害薬

特定健診・特定保健指導
 メタボリックシンドロームの早期発見と是正に焦点をあて、2008年から始まった健康診断。軽度の異常値でも見付かれば従来より積極的に生活習慣改善が指導されます。

特定疾患
 【難病対策での特定疾患】厚生労働省が難病と指定している病気。根本的な治療法が確立されておらず、治療に要する経済的負担などにより患者や家族の生活が圧迫されることが多いため、治療費の自己負担分の一部が公費で助成されます。糖尿病関連では、18歳未満の糖尿病患者が小児慢性特定疾患に指定されています。また、腎不全(人工透析対象者)も該当します。【介護保険での特定疾患】介護保険のサービスを利用できるのは65歳以上の被保険者ですが、老化に伴う特定の病気で介護が必要になった場合は40歳からサービスを受けられます。これに該当する病気を特定疾患と呼んでいて、糖尿病の合併症(神経障害、網膜症、腎症)や閉塞性動脈硬化症、骨粗鬆〈しょう〉症による骨折、脳血管障害などが含まれています。

特定保健用食品
 健康食品と呼ばれるもののうち、消費者庁(同庁発足前は厚生労働省)が認可した保健機能食品の一種。特定の目的で摂取した場合、その効果が期待できることを明示してよい食品です。以前はいわゆる“食品”のかたちをしたものだけしか認可されませんでしたが、2001年からは、錠剤やカプセルのような形状も認められるようになりました。糖尿病関連では、血糖値やインスリン分泌に影響を与えない甘味料、食後血糖値の上昇を抑える食品などが販売されています。

ドコサヘキサエン酸
 多価不飽和脂肪酸の一種で、イワシやサバなどの青魚に多く含まれています。血小板の凝集を抑制して血液を固まりにくくしたり、脂質異常を改善する作用があり、動脈硬化を防ぐ働きがあります。体内では合成できない必須脂肪酸です

トリグリセライド 中性脂肪

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