日本糖尿病・妊娠学会

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Q2. 糖尿病があったら陣痛が始まる前にお産をするのですか?
2007年11月
 糖尿病であっても自然の陣痛が始まるまで待てる場合がたくさんあります。実際、お母さん(母体)の血糖値が食事療法で良好に保たれ、母体に合併症がなく、赤ちゃん(胎児)の健康状態も発育も正常であれば、多くの場合に自然陣痛を待ってお産をすることができます。
 陣痛が始まる前にお産をする必要があるのは、自然陣痛が起きてくるのを待つ間に、お母さんや赤ちゃん(胎児)の状態が悪化する危険性があると判断される場合です。以下に、陣痛が始まる前にお産する具体例をいくつか紹介します。
 たとえば妊娠高血圧症候群を合併した場合、糖尿病の有無にかかわらず、お産が始まる前に人工的に陣痛誘発したり帝王切開したりします。
 妊娠中は胎児心拍数モニタリングで赤ちゃん(胎児)の健康状態を検査します。この検査で異常所見が認められた場合には、妊娠週数などを考慮したうえで、陣痛が始まる前にお産をする方がよいと考えられます。
 また、予定日を過ぎても陣痛が来ない場合は、糖尿病のリスクに、さらに予定日超過のリスクを重ねる危険性があるため、妊娠39週に入ったら子宮口の開大をはかり、陣痛誘発を行なう場合があります。
 お母さん(母体)の血糖管理が非常に困難で、高血糖と低血糖を頻繁に起こす場合もあります。さまざまな検査で赤ちゃん(胎児)の成熟度が確認され、出生しても十分に生存可能であると判断された場合には、異常な高血糖や低血糖にお母さんと赤ちゃん(胎児)を長時間さらす危険よりも、今お産する利点が勝ると考えられるからです。
(宮崎大学 鮫島 浩)

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