トップページ - 間食指導に関する情報 - 間食コントロールの有用性 - 1おやつを食べると、血糖値は上がる

 間食(嗜好品・おやつ)の摂取でどのようなリスクがあるか、やめる、もしくはコントロールすることで、どのようなメリットがあるのかを、患者さんが理解・意識してもらうことが大切です。ここでは、間食指導を行い血糖コントロールが改善した症例を見ながら、間食対策の有用性について考えてみます。
1)おやつを食べると、血糖値は上がる
 おやつ(嗜好品)は、補食や分割食と比べて、エネルギーも高く、砂糖や油脂を多く使用していることが多いので、血糖値が乱れやすいと言われています。

 グラフは、おやつを食べた際の血糖変動の一例です。グラフで見ると一目瞭然。何を摂取するかによって、曲線の描き方も変わることがわかります。大福1個やケーキ1個、スナック菓子1袋など、ついついペロリと食べてしまいがちな量で測定してみました。何も考えず、一般的な感覚でおやつを食べると、「こんなに上がるんだ!」と、驚かれるのではないでしょうか。

 糖尿病患者さんが上手に間食を行うためには、まずは"無意識・無制限に食べるのはキケン!" "食べると上がる" ということを自覚してもらい、患者さんにカロリー、食べる時間・タイミングの工夫、許容範囲や食べ過ぎてしまった場合の調整法を一緒に検討していくことで、食事療法全体の改善へとつなげます。

  • 大福1個:重量 (実測) 104g、エネルギー287kcal、たんぱく質3.1g、脂質0.1g、炭水化物68.5g、ナトリウム4mg
  • 苺のショートケーキ1個:重量 (実測) 69g、エネルギー221kcal、たんぱく質2.5g、脂質13.2g、炭水化物23.1g、ナトリウム50mg
  • ポテトチップス1袋:重量 (実測) 104g、エネルギー476kcal、たんぱく質3.8g、脂質30.3g、炭水化物46.8g、ナトリウム313mg
*データは、血糖コントロールが良好な境界型糖尿病患者さんが医師の指導・管理のもとテスト的に実施した一例
*血糖値の上がり方、下がり方は、個人差があり、一般的に、インスリンの出方(タイミングや量)、インスリン抵抗性の程度などが影響します。例えば、グラフの患者さんは、(1)インスリンの絶対量(基礎分泌、追加分泌とも)が少ない、(2)インスリンが出るタイミングは遅れない、(3)インスリン抵抗性は割と低い というプロフィール。インスリンの絶対量が少ないので、強力な負荷をかけると血糖値は早く高めに上昇しますが、インスリン抵抗性が低いので血糖はピーク後、確実に下がってくるという変動となります。

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後援:江崎グリコ株式会社